好きな人
は・・?明日?
・・・・・明日っ!!??
ヤバイヤバイヤバイ!男しかいない職場でどうやって乗り切ろうっ!?
はぁぁ。
何か今日一日で訳わっかんねぇことになっちまったな・・。
とりあえず亀にでも相談してみっか・・。
亀梨和也。
通称、亀。
のバイト先では同期、年齢は一つ年下。
年下の割にはぶっちゃけ俺より全然シッカリしてる奴なんだけどね(笑)。
頭が良くて、口も固いし、斗真やぴぃとは面識もないから、今回の騒動の件は一番素直に相談しやすい。
何か協力してくれるかな・・。
でも、それじゃあ悪いしなぁ・・。
ったく。
コイツら!人の気も知らねぇで!
何だよ!ぴぃまで珍しく積極的に乗り気だしよぉ!
・・ん?・・・積極的?乗り気?
先程の意味ありげな妖艶なぴぃの表情を思い出し、熱が全身に再発する。
馬鹿!馬鹿馬鹿馬鹿!!//
大馬鹿だろっっ!!俺!!
んなわけねぇだろ!
んな・・ことが・・・。
俺は眼球だけを動かし、斗真と愉快げに話しているぴぃを視界の隅で密かに捉えた。
はっ、・・ま、まさか・・・な。//
ハハハ、あほらしい~・・ゼッテェありえねぇ~・・。
自惚れた愚かな自分の思考を振り払うように、頭や頬を自身の手で叩き、そのまま左右に振った。
乱れた髪が、パサパサと火照った顔面に降り注ぐ。
この時。
実はぴぃも、斗真と談笑しながらも器用に横目でコチラを密かに見やっていたことになんて・・全く俺は気付けなかったんだ。
俺はというと、ぴぃから意識を注がれているとも知らずに、体の火照りが完全に引くまではひたすら手で顔を仰ぎ、二人には背を向け続けていた。