好きな人
「仁、紹介するな。今日から俺の執事になった山下智久。山ぴぃ、って呼んでいいみたいだよ。仁もよくウチに遊びに来るからさ、是非是非コイツと仲良くしてやってよ。」
「・・・・し、執事?」
「・・・・どうも、初めまして、私本日から斗真坊ちゃんの執事を仰せつかりました、山下智久と申します。
先ほど坊ちゃんから仁様のお話を沢山聞かせて頂きました。」
「・・・は、はぁ・・。」
「坊っちゃんと親しくして頂いて誠にありがとうございます。
これからも坊ちゃんのことをどうかよろしくお願い致します。」
「・・・・は、はい・・、」
「ぴぃ!おまえの紹介なんだから、おまえのこともよろしく頼めよ!」
「そうでございますね。・・仁様、僭越ながら、私のことも、今後是非よろしくお願いできればと存じます。」
そう、驚くほどに丁寧な挨拶をされて。
思わず、俺も柄にもなく礼儀正しくなっちまったけど。
妙な緊張を抱かせてくるコイツ、・・山下の、・・ぴぃの・・綺麗な微笑みを初めて見た、アノ瞬間から。
・・・俺の心は熱い鼓動に支配されるようになっていったんだ。
相手は男だというのに、″天使が舞い降りた″って、本当にそう、思えて・・。
今思い返してみれば、一目惚れ・・ってやつだったのかもしれない。
なぁ・・?
Darkness or light?
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