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チート転生者と希望の学園
▼私は確かにお願いした。
「カムクラさんみたいな才能溢れるチートになりたい!」
目が覚めたらそう、なってた。
私は日向創の双子の弟日向出流に。私は現在3歳。それまで赤ん坊らしくない泣きも笑いもせず、無表情で過ごしていた。双子の片割れのぎゃん泣きしてる様をしげしげと見つめてたりしてたが、退屈で仕方なかった。その理由がまさか、神様に願った結果だったなんて。この世界はダンガンロンパの世界とは違うパラレルワールドだろうと予測する。何故なら双子の弟である自分は、カムクライズルがよく二次創作で登場する際の日向創の双子の弟でもあったからだ。
二次創作でどんな未来が待ってるかなんて、才能に愛されてそうな自分には簡単に予測できるだろう。だってカムクラさんみたいなチートになりたいって願ったはずだし。後日どれだけチートなのかこっそり試してみよう。
生まれ変わっても変わらない悪癖、明日に全部ぶん投げる私であった。
▼希望の結果
わかったような、わからないような。そりゃ3歳だもんね。できることなんてほぼない。気づいたことはあったが。というのは、幼児らしくない自分に親が心配している気配があったのだ。私の年齢は前世から数えれば30前ではあるが、親より年上だもんな…悲しいかな…
今更感あるけど、何もしないよりマシでしょうと言うことで、双子の片割れを真似て幼児らしく過ごすことにした。
いやー再確認したけどかわいいね。自分がチートかどーかとか、世界がどーなるとか何もかもどうでもよくなるくらい日向くんかわいいな。抗えないかわいさだ。惚れない子はいないよ、あーかわいい。私は双子の片割れをよいしょしたり、ヨシヨシしたりナデナデしたり、自分の分のお菓子を分けたり、それはそれは充実した日常を送っていった。チートとか世界とかまさに放置して。だってしょうがないよ。すぐそばに転生前の崇拝対象がいるんだよ?正気で入れると思うか?無理だね。
なんやかんやで時が経ち、小学生になって平凡な成績を取る双子の片割れと通算三十路の記憶を持った自分とで、差がついてしまった。体育ももちろん私は1番で、片割れは普通の成績。
あっこれは良くないかもと思い、テストでは空白をちょくちょく作るようにして片割れと同等の成績を目指した。成績はひとまずこれで良しとしよう。
ほかにちょっと問題があった。それは、退屈だ。
転生前からコミュニティに参加することが苦手だった私に友達作りは難しく、むしろ必要性も感じなかったおかげで片割れに話しかけられない限り遊ぶことは一切なかった。結果退屈を持て余す羽目になった。
片割れを独り占め?無理です。私には自信がないし自分の行きたいところをしっかり選んで幸せそうな片割れが何より大好きだからだ。一人の時間自分は何をしていたかと言うと、読書だったり、金稼ぎだったりする。私は転生前から好きなアーティストがいて、その人の曲で呼吸していたものだから、その人の曲の耳コピをしようと思い立ったのだ。耳コピに必要な機材を親に頼んで購入なんて目立つ真似は絶対嫌なので自分で手に入れる。為の金稼ぎだ。お金も機材も私のチートを存分に発揮し、なんの問題もない。音楽だって再現できて、うっとりだ。希望がマジでかなってんだなぁってニッコリしてたら、うっかり片割れに発見されてしまった。
▼片割れをちゃんと名前で呼びたい
「イズル?隠れて何やってんだ?」
「え、あ、の、おんがく、聞いてました」
「音がく?どんなの?おれもききたい!」
「あ、はい、どうぞ」
「きいたことないな」
「でしょうね、あの、これ全部…かあさんには秘密にして欲しいのですが…」
「なんで?」
「えっと。僕と貴方の秘密にしたい、です、から、だめでしょうか?」
「おれとイズルのひみつ?うーん、わかった!ひみつにするかわりにさ、おれのおねがいもきいてくれるか?」
「はい。もちろんです。貴方の願いはなんですか?」
「それ!あのさ、おれのこといつもイズルはあなたって言うよな。おれのことちゃんとはじめってよべよ」
「…はじめ、ですか…わかりました。えっといままで名前で呼ばないでいて、ごめんなさいはじめ」
「べつに、あやまってほしかったわけじゃないぞ!だから…イズル?どうしたんだ?」
「…とうとい」
「イーズールー?」
「ハジメ!これからもよろしくお願いします!!」
「へ?おう!よろしくな、イズル!」
▼ここで再確認
私は日向出流、中学生に上がりました。
髪型は最原くんみたいな感じ。人称は僕。敬語口調になりました。だって日向きゅんのまえで話すの緊張するし尊さに浄化されるから。無理だから。日向きゅんは私をどうしたいの?ハァーーーI.Qがゴミになる…どんどん私の知る日向きゅんに近づいてくし…高校はあの高校かなぁ希望がつかない方の日向きゅんらしい方の高校。あー楽しみだなぁ日向きゅんの成長をすぐそばで見られるのほんと幸せだ。
一緒のベッドで寝られるし、お風呂だって一緒だし、生きるのがこんな楽しいの前世でも無かったよ…幸せすぎて困ることってあるんだね〜えっへへへへ〜
までが今日家に帰るまでの私だ。今の私は
「イズル。俺たちもう中学生だし、別々で風呂に入ろう。あと、別々に寝よう」
絶望真っ只中だ。
「ど、どうしたんですか?急にそんなことハジメが言うなんて」
「急じゃないはずだぞ。俺たちは中学生なんだからさ」
「え、僕、なにか悪いことをしたなら、謝るので、え?」
「それは違うぞ。落ち着け、イズルは悪いことしてないぞ。悪いこと…なら、なにも知らなかった俺のせいだ。あのな、」
弟を傷つけないように優しく言い聴かせるお兄ちゃんっぷりに感動し、そういえば思春期だもんな気にするかと感心し、始めの混乱とは裏腹に自分は冷静に頷いた。内容なんだっけ?と思いつつ、今はハジメの一生懸命な気持ちを通そう!という気持ちでいっぱいだ。才能溢れる希望様だからね、細かいことは気にしない。ハジメは私の様子にホッと息を吐いた。
「それじゃ、部屋は別々にしてくれって母さんにも言ってくるぞ!」
「はい。……ぇ?!」
まって。
部屋?え?
そんな話までしてたの??
え…えぇ……まじか
まじかぁ…物理的にそんな離れるの?ハジメは平気なの?うっそ…つら…さすがにつらい…
…もしかして双子だから俺たちの気持ちは一緒だと?それは違いますよハジメ?
▼凡人の希望
ハジメの希望通り、別部屋と別風呂は確定された。そもそも愛すべき日向きゅんの決断だぞ。阻害などもってのほかだ。
ただ、双子部屋だった部屋では過ごしたくない。だって日向きゅんの残り香があるんだよ??なのに日向きゅんはもうここには居ないんだよ!?胸が張り裂けるわ!日向きゅんのいない世界に意味などないのだよ!!と、まぁ、日向きゅんの独り立ちへの寂しさを強がってやりすごしましたよ。私はもうアラフォーに近いはずの中身なんだから…ほんと…大人にならないと……はぁ…。自分でもドン引きすることを思い出して自爆する。
テンションが下がりっぱなしだ。いかん、ハジメが心配してしまう可能性がある。二次創作でよく知ってる希望様と違い、割と私は顔に出やすいらしく、落ち込んでるといつもハジメが気づいて側にきてくれる。あまり優しさに漬け込みたくはないんだが…甘美で抜け出せない。
別居生活1週間足らず。私が根をあげた。
ハジメと離れてからというものの、僅かな楽しいことからも私は離れていった。前世から自発的に楽しい方へ向かうのが不得意だった。というのは言い訳だろうなぁ…自室でぼんやり過ごしてたらなんというか、リアルで視界が色あせていって、このままだとマジでやばいと直感した。視界不調が起きた訳なんて、チートで既に理解してる。精神的不調?ノンノン。ハジメ分不足だ。これに似た設定は二次創作で見たぞ。まさか自分の身に起きるとは。身体機能が落ちるほどだったなんて逆に感動したよ。
そうやって悠長にしてればいずれは無感動無表情なよく知るカムクラさんになっちゃうよって直感がな。…対処法も分かりきってるけど、困ったことに行動ができない。めんどくさくて既に無理なのだ。どうしたもんかな。
▼私は確かにお願いした。
「カムクラさんみたいな才能溢れるチートになりたい!」
目が覚めたらそう、なってた。
私は日向創の双子の弟日向出流に。私は現在3歳。それまで赤ん坊らしくない泣きも笑いもせず、無表情で過ごしていた。双子の片割れのぎゃん泣きしてる様をしげしげと見つめてたりしてたが、退屈で仕方なかった。その理由がまさか、神様に願った結果だったなんて。この世界はダンガンロンパの世界とは違うパラレルワールドだろうと予測する。何故なら双子の弟である自分は、カムクライズルがよく二次創作で登場する際の日向創の双子の弟でもあったからだ。
二次創作でどんな未来が待ってるかなんて、才能に愛されてそうな自分には簡単に予測できるだろう。だってカムクラさんみたいなチートになりたいって願ったはずだし。後日どれだけチートなのかこっそり試してみよう。
生まれ変わっても変わらない悪癖、明日に全部ぶん投げる私であった。
▼希望の結果
わかったような、わからないような。そりゃ3歳だもんね。できることなんてほぼない。気づいたことはあったが。というのは、幼児らしくない自分に親が心配している気配があったのだ。私の年齢は前世から数えれば30前ではあるが、親より年上だもんな…悲しいかな…
今更感あるけど、何もしないよりマシでしょうと言うことで、双子の片割れを真似て幼児らしく過ごすことにした。
いやー再確認したけどかわいいね。自分がチートかどーかとか、世界がどーなるとか何もかもどうでもよくなるくらい日向くんかわいいな。抗えないかわいさだ。惚れない子はいないよ、あーかわいい。私は双子の片割れをよいしょしたり、ヨシヨシしたりナデナデしたり、自分の分のお菓子を分けたり、それはそれは充実した日常を送っていった。チートとか世界とかまさに放置して。だってしょうがないよ。すぐそばに転生前の崇拝対象がいるんだよ?正気で入れると思うか?無理だね。
なんやかんやで時が経ち、小学生になって平凡な成績を取る双子の片割れと通算三十路の記憶を持った自分とで、差がついてしまった。体育ももちろん私は1番で、片割れは普通の成績。
あっこれは良くないかもと思い、テストでは空白をちょくちょく作るようにして片割れと同等の成績を目指した。成績はひとまずこれで良しとしよう。
ほかにちょっと問題があった。それは、退屈だ。
転生前からコミュニティに参加することが苦手だった私に友達作りは難しく、むしろ必要性も感じなかったおかげで片割れに話しかけられない限り遊ぶことは一切なかった。結果退屈を持て余す羽目になった。
片割れを独り占め?無理です。私には自信がないし自分の行きたいところをしっかり選んで幸せそうな片割れが何より大好きだからだ。一人の時間自分は何をしていたかと言うと、読書だったり、金稼ぎだったりする。私は転生前から好きなアーティストがいて、その人の曲で呼吸していたものだから、その人の曲の耳コピをしようと思い立ったのだ。耳コピに必要な機材を親に頼んで購入なんて目立つ真似は絶対嫌なので自分で手に入れる。為の金稼ぎだ。お金も機材も私のチートを存分に発揮し、なんの問題もない。音楽だって再現できて、うっとりだ。希望がマジでかなってんだなぁってニッコリしてたら、うっかり片割れに発見されてしまった。
▼片割れをちゃんと名前で呼びたい
「イズル?隠れて何やってんだ?」
「え、あ、の、おんがく、聞いてました」
「音がく?どんなの?おれもききたい!」
「あ、はい、どうぞ」
「きいたことないな」
「でしょうね、あの、これ全部…かあさんには秘密にして欲しいのですが…」
「なんで?」
「えっと。僕と貴方の秘密にしたい、です、から、だめでしょうか?」
「おれとイズルのひみつ?うーん、わかった!ひみつにするかわりにさ、おれのおねがいもきいてくれるか?」
「はい。もちろんです。貴方の願いはなんですか?」
「それ!あのさ、おれのこといつもイズルはあなたって言うよな。おれのことちゃんとはじめってよべよ」
「…はじめ、ですか…わかりました。えっといままで名前で呼ばないでいて、ごめんなさいはじめ」
「べつに、あやまってほしかったわけじゃないぞ!だから…イズル?どうしたんだ?」
「…とうとい」
「イーズールー?」
「ハジメ!これからもよろしくお願いします!!」
「へ?おう!よろしくな、イズル!」
▼ここで再確認
私は日向出流、中学生に上がりました。
髪型は最原くんみたいな感じ。人称は僕。敬語口調になりました。だって日向きゅんのまえで話すの緊張するし尊さに浄化されるから。無理だから。日向きゅんは私をどうしたいの?ハァーーーI.Qがゴミになる…どんどん私の知る日向きゅんに近づいてくし…高校はあの高校かなぁ希望がつかない方の日向きゅんらしい方の高校。あー楽しみだなぁ日向きゅんの成長をすぐそばで見られるのほんと幸せだ。
一緒のベッドで寝られるし、お風呂だって一緒だし、生きるのがこんな楽しいの前世でも無かったよ…幸せすぎて困ることってあるんだね〜えっへへへへ〜
までが今日家に帰るまでの私だ。今の私は
「イズル。俺たちもう中学生だし、別々で風呂に入ろう。あと、別々に寝よう」
絶望真っ只中だ。
「ど、どうしたんですか?急にそんなことハジメが言うなんて」
「急じゃないはずだぞ。俺たちは中学生なんだからさ」
「え、僕、なにか悪いことをしたなら、謝るので、え?」
「それは違うぞ。落ち着け、イズルは悪いことしてないぞ。悪いこと…なら、なにも知らなかった俺のせいだ。あのな、」
弟を傷つけないように優しく言い聴かせるお兄ちゃんっぷりに感動し、そういえば思春期だもんな気にするかと感心し、始めの混乱とは裏腹に自分は冷静に頷いた。内容なんだっけ?と思いつつ、今はハジメの一生懸命な気持ちを通そう!という気持ちでいっぱいだ。才能溢れる希望様だからね、細かいことは気にしない。ハジメは私の様子にホッと息を吐いた。
「それじゃ、部屋は別々にしてくれって母さんにも言ってくるぞ!」
「はい。……ぇ?!」
まって。
部屋?え?
そんな話までしてたの??
え…えぇ……まじか
まじかぁ…物理的にそんな離れるの?ハジメは平気なの?うっそ…つら…さすがにつらい…
…もしかして双子だから俺たちの気持ちは一緒だと?それは違いますよハジメ?
▼凡人の希望
ハジメの希望通り、別部屋と別風呂は確定された。そもそも愛すべき日向きゅんの決断だぞ。阻害などもってのほかだ。
ただ、双子部屋だった部屋では過ごしたくない。だって日向きゅんの残り香があるんだよ??なのに日向きゅんはもうここには居ないんだよ!?胸が張り裂けるわ!日向きゅんのいない世界に意味などないのだよ!!と、まぁ、日向きゅんの独り立ちへの寂しさを強がってやりすごしましたよ。私はもうアラフォーに近いはずの中身なんだから…ほんと…大人にならないと……はぁ…。自分でもドン引きすることを思い出して自爆する。
テンションが下がりっぱなしだ。いかん、ハジメが心配してしまう可能性がある。二次創作でよく知ってる希望様と違い、割と私は顔に出やすいらしく、落ち込んでるといつもハジメが気づいて側にきてくれる。あまり優しさに漬け込みたくはないんだが…甘美で抜け出せない。
別居生活1週間足らず。私が根をあげた。
ハジメと離れてからというものの、僅かな楽しいことからも私は離れていった。前世から自発的に楽しい方へ向かうのが不得意だった。というのは言い訳だろうなぁ…自室でぼんやり過ごしてたらなんというか、リアルで視界が色あせていって、このままだとマジでやばいと直感した。視界不調が起きた訳なんて、チートで既に理解してる。精神的不調?ノンノン。ハジメ分不足だ。これに似た設定は二次創作で見たぞ。まさか自分の身に起きるとは。身体機能が落ちるほどだったなんて逆に感動したよ。
そうやって悠長にしてればいずれは無感動無表情なよく知るカムクラさんになっちゃうよって直感がな。…対処法も分かりきってるけど、困ったことに行動ができない。めんどくさくて既に無理なのだ。どうしたもんかな。
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