成り代わり主の死に方
成り代わり夢主の元の名前
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あれからなんとか逃げ延びられた。上弦の壱が出た場所を鬼殺隊に報告しただけなのに本部に連れ込まれた。
「哀れな子よ…私のことを覚えているか……」
呼び出された部屋に行くと大男がいた。久しぶりだと自己紹介するその男の名前に聞き覚えがあった為、俺は入隊してからずっと接触を避けていた。大男は餓鬼の頃に暮らしていた寺に住む盲目の住職だ。あの時鬼に襲われかけ俺以外死んだと思っていたのに、生き延びていたなんて信じたく無かった。
今更あの悲劇の罪を問われるのか?私刑をしかねない大男に対して、俺には生きるべき価値があることを証明しなくては。俺が知る上弦の鬼の情報を話していくが、奴は変わらずだらだら涙を流し念仏を唱え数珠を鳴らす。
「……あれから鬼と通じていたのだな…」
一瞬、言ってるのか理解できなかった。何故そんな結論を出す。何故俺を分かってくれない。どうして武器を向ける?鬼に成らず上弦の壱から逃げきったのにおかしくないか?寺のことは不幸な事故じゃないか?何故?俺は振り下ろされる無情な刃から目を背けた。