番外編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
●呼び方
(恋人になってから数ヶ月後)
真子は不機嫌だった。
「真子くん」
美桜からの呼び方である。真子は"真子くん"と、君付けで呼ばれている。
美桜との関係が変わってから数ヶ月。つい先日、ついに身体を重ねた。つまり、そろそろ呼び捨てで呼んでほしいのだ。
「なぁ美桜。真子って言うてみ。」
真子に声をかけられた美桜は、聞き返す。
「急にどうしたの?」
「ええから。」
美桜は、真子の有無を言わさぬ声に、ウッと言葉が詰まった。
「し、しんじ....くん。」
「あほ。"くん"ついとるやないか。」
もう一回や、と促され、渋々言い直す。
「....しんじ」
「合格や。」
それからというもの、真子は美桜が君付けで呼ぶと反応しなくなった。だんだんムッとしてきた美桜はある日、真子に文句を言った。
「真子くんって呼ばないようにするの難しいよ。」
「君付いとらんときあるで。」
「え?」
真子は美桜の耳元で小声で何かを言う。
それを聞いた美桜は、一気に顔が熱くなった。そして真子の背中を叩いた。
「もう!真子っ!!!」
この日から、美桜は真子をしっかりと呼べるようになったのだ。
えっちのときは呼べとるで。
ちゃうな、良すぎて全部呼べんのか。