snow white
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「服を買いに行きましょ!」
白雪が身の回りのことをひとりで出来るようになったある日、ビアンキが言った。日中起きて散歩できるようにはなったが、外出となるとどうだろうか、と白雪は考え込む。途中で倒れてしまっては迷惑がかかってしまう。難しい顔をして黙った白雪にビアンキはくすりと笑った。
「大丈夫よ、近場で手短に済ますようにしましょ。」
「でも・・・」
「僕も一緒に行きますよ。」
頷くことを渋る白雪の視界がゆらり、と揺れる。揺れたと思った時には、骸が微笑みながら立っていた。
「もし体調が悪くなっても僕がいれば大丈夫でしょう。」
「でも骸さんもお仕事が・・・」
「僕は今日フリーなんですよ。」
骸は白雪の手を取ると、その場に跪いた。
「それとも、僕は頼りになりませんか?」
「いえ、そんなこと・・・!」
わざとらしく眉を下げる骸に、白雪は慌てて首を横に振った。ビアンキはふたりのやり取りを面白そうに見ている。今まで自分の回復に関わってくれたふたりと一緒であれば、今までの迷惑や心配を考えると今更なのかもしれない。白雪は骸の手を握り返し、頭を下げた。
「私と一緒に、お出かけしてください!」
ボンゴレ本部から30分と離れていない場所にある大型施設に3人は足を運んだ。最新ではないが、生活に必要なものならば全て揃えることができる場所だ。ビアンキが服を次々と提案し、白雪が試着した姿を骸が購入するかどうかを判定していた。どこかのテレビ番組の企画ではないかと思うこの流れを白雪は楽しんでいた。
「あそこで少し休みましょう。疲れたでしょう?」
思うように白雪を着せ替えることができ、ビアンキはご機嫌だった。自分が心配していたよりも疲れを感じていない白雪は、ふたりが十分に気遣ってくれていたことに内心感謝した。アンティークな装飾のカフェに入り、3人が席に案内されたその時。
大きな爆音と共に、建物が大きく揺れた。バランスを崩した白雪はすぐに骸に支えられる。ビアンキが素早く端末を取り出したのを視線の端で捉える。
爆破テロ。
白雪が理解した瞬間、爆音が再び轟いた。