卒業式当日

無事に卒業証書を受け取り卒業式を終える。

仲間で過ごした楽しい日々。

笑い、泣きそれぞれ仲間達と少しの時間を過ごしていた。

みんなに別れを告げ、エースと帰る事にした。

帰り道が一緒だったこともあるがどうしても伝えたいことがアイカにはあった。

気まずい。

話が切り出せない。

この空気が凄く嫌だった。

あの喧嘩のような事以来あまりエースとは話していなかった。

２人で歩きエースが歩みを止めた。

アイカは不思議に思いエースの方を向いた。

「行けよ。専門学校」

「え？」

「お前の選んだ道だろ？誰にも止められねェよ」

「良いの・・・？」

涙目でエースを見つめる。

「そんな目で見るなよ。お前の道だ」

「ありがとう。・・・あ・・・綺麗な夕日！」

アイカは夕日を指を差している。

「綺麗だな」

エースは横目でアイカを見る。

・・・お前の指差すその未来に希望があるはずだ。お前がお前でいれば。頑張れよ。

２人は夕日に見惚れている。

ふとアイカは横目でエースを見た。

・・・私は今、ここで今、この場でエースを手放そうとしている。