「たたいま」

玄関からシャンクスが帰ってきた。

「おかえりなさい」

いつもならシャンクスの鞄と着ていたスーツを持って片付けるのだが今日のアイカをそんなことをやってる暇なんかなかった。

シャンクスはいつもやってくれる行為に戸惑いながらも自分でやった。

モヤモヤする気持ちを押さえつけた。

でもアイカを見ていたらそんな気持ち何処かに吹き飛んだ。

一生懸命台所に立ち料理しているアイカが凄く可愛く思えてシャンクスはふふと笑った。

「お待たせ～」

テーブルの上に乗せた料理。

シャンクスはテーブルについていた。

見た目は凄く良いが問題は味だった。

「おう、腹減ってた。これがアイカの自信ある料理か？」

「う、うん・・」

凄く自信のない返事だった。

『いただきます』

早速食べ始めた２人。

「・・・うん！これ美味い！初めて食べたよ」

「良かったー！」

本当奇跡が起こった！

「どうやって作ったんだ？」

ご飯を食べながら聞いてきた。

「・・・内緒・・！」

「なんだよ・・・また作ってくれな！」

「うん！」

アイカは料理の本、まるパクリなんて言えなかった。

シャンクスに自信のある料理って言われたからだ。

でも結果オーライだった。

『美味しい』って言ってくれるのが何より嬉しかった。