グラッ・・・！


自分の視界が揺れた。

倒れると思った時。

何かに自分の体が支えられた。

「大丈夫か？」

頭の上から声がかかり声で副船長だと理解できた。

副船長の腕により体は支えられていた。

「・・・大丈夫です・・・」

ゆっくり離れそう伝えた。

「体調が悪いのか？」

「いえ、本当に大丈夫です・・・」

心配されたくないのでそう答えた。

ただ少しフラフラになり副船長の元を去った。

「・・・・・」

副船長は、たばこに火をつけその光景を見ていた。

クルと方向を１８０度変え歩き出した。

船の中を歩き回り船長シャンクスを探した。

甲板で寝転んで遊んでいたシャンクスだが、副船長を見ると狸寝入りした。

それを副船長は見逃さない。

「おい」

シャンクスは寝たフリだ。

いつも仕事をさぼるためこの作戦だ。

「いつまで狸寝入りしている」

また仕事だと言われるのが落ちで絶対に仕事をしたくなく寝たフリだ。

「アイカの様子がおかしい」

「はっ！？」

この言葉にシャンクスは起き上がった。

「どういうことだ？」

「おそらく体調が悪いのに無理してる。大丈夫とだ言っていたがアイカはいつでも我慢するからな」

「そうか」

「とにかく部屋にいるから行ってやれ。誰かが医務室連れて行かねェといつまでたっても良くならねェ」