「飲めー！」

「ぎゃははは！」

「飲み比べだー！」

楽しそうに騒いでいる仲間達。

幹部席にいたアイカであるが恋人の姿がない。

１人うかない顔をしていた。

「あれ？ベックは？」

シャンクスがいない事に気づいて幹部に質問していた。

「さあ？まだ部屋じゃねェ？」

「宴なのに参加しねェのか？アイカもいるのに」

「・・・きっと私よりも仕事が優先なんですね」

「・・・・・」

幹部達は黙ってアイカを見た。

幹部達の前でこんなこと言うつもりはなかった。

そしてみんなにそんな顔をさせるつもりもなかった。

楽しい宴が台無しになる。

こんな言葉を言ってしまったら嫉妬しているのがバレまた嫌な女と思われる。

でも本当に寂しかった。

私は副船長の女になったんじゃなかったのか？

彼に取ってはただの遊びなのか？

「・・・アイカ、俺の女になるかァ？」

「え？」

酔っぱらいながらシャンクスは言った。

「俺なら寂しい思いもしなく、KissもSexもすぐしてやるぞ！」

「！」

「ぎゃははははは！お頭～それはセクハラだぞォ！」

ビックリしたけどアイカは苦笑していた。

「どうだ？悪くねェ話だろ？」

「・・・そうですね。船長となら・・・・」

「アイカ」

船長とならこんな思いしなくても良いかもしれないですねと言おうと思ったら言葉をさえぎられた。

振り向くと副船長がいた。

今は会いたくなかった。

会うと辛くなる。

こんなにも好きだから。

私は彼が大好きなのだから。

・・・ただ寂しくてノリで船長となら・・・と言ってしまいそうになった。

そんな自分にも嫌気がさす。

「・・・失礼します」

そう言い幹部席から離れた。