｢どこ行ってた？」

『・・・・・・』

「どこ行ってたって聞いてるんだよ」

太陽も傾きかけた頃、レッドフォース号の甲板にシャンクスと向かい合っているジンクスとアイリ。

２人とも下を向いてる。

どうやらシャンクスが２人に対して怒ってるようだ。

「なァ、ジンクス、何処行ってた？」

「・・・・・島・・・。冒険に行って良いってパパが・・・」

上手く言葉が出てこない。

怒られてると思うと単語しか言えなかった。

「ああ、俺は確かに言ったな。でも２人じゃまだ危ないから、クルーをつけるって言ったよな？お前等・・・なんでそいつが準備する前に先に行ったんだ？」

黙ってる２人。

「なァ、アイリ、どうして先に行った？」

「・・・うぅ・・・!」

「泣いたってダメだ。どうして先に行ったか聞いてるんだよ！！！」

大きな声がしてビックリしたアイカは仕事をしていた部屋を飛び出して甲板に来た。

凄い迫力についにアイリは泣き出してしまった。

ジンクスも泣きそうになっている。

だがシャンクスは全く怒ったうちに入らないだろう。

この人の覇気がどんなものかアイカは知っていた。