「だから誰なんだよ！？」

「・・・・・・」

「また黙り込むのかよ・・・」

事の始まりは数分前、エースがアイカの家に来た時だ。

いきなり家にやって来て携帯の写メを見せるなり問い詰められた。

そこにはアイカとアイカの弟が笑って一緒に買い物していた時の写真だ。

「誰なんだよ？この男・・・！」

かなり怒ってるエースの顔。

「何よ。いきなり・・・あ、これ・・・！」

弟よと言うつもりだったが、そこで言葉が止まり頭の中で１つの良い事を思いついた。

「う～ん？誰だろうね！」

笑って冗談っぽく言う。

エースの嫉妬してる顔が見たい。

それとは裏腹にエースはかなり怒って我を忘れてる。

「はぁ！？誰なんだよ！他に男かいるのかよ！？」

いきなり自分の携帯を放り投げアイカの肩や腕を捕まえ力を込めてアイカに問いただす。

「痛い！痛い！エース・・・離して・・・！！」

男の力じゃ女は勝てない。

興奮してるためいつも以上に力が入る。

「本当の事言ったら離してやるよ！ほらっ！言えよ！！」

「・・・イヤ・・・痛い・・・！」

「他の男だろ？誰だよ！？言えよ！！」

「本当の事言うから・・・！弟なの・・！その写真の男・・・弟！痛いから・・離して・・・！！！」

ついにはわかってくれないエースと肩や腕の痛みに泣き出してしまうアイカ。