お昼休み


「エース！メシ食おうぜ！」

「おう！」

「私も一緒で良い？」

「私も！！」

クラスの男女がエースを中心にしてお弁当を食べ始める。

中心から外れたアイカ。

数人、中心から外れるクラスメイト。

「アイカ」

急に呼ばれ振り向く。

そこには中心にいたエース。

「アイカも一緒に食おうぜ」

「え・・・！？」

と言いアイカのお弁当と手を引き中心へと戻る。

「・・・！」

周りからはなんであの子がエースに気に入られてるの？とかヒソヒソ声が聞こえる。

「なぁアイカ、なんでみんなと話さないんだ？」

「・・・私・・・人と話すの・・・なれてなくて・・・」

やっとの思いで言えた。

これだけでも好きな人の前で言うのはアイカにとってはやっとの思いである。

「そっか・・・でもみんなと話した方が楽しいぜ」

「・・・・・」

「なら、俺で慣れてみない？」

「え？」

「アイカの弱い部分、直して見ないか？俺で」

「無理だよ・・・！」

そう言い輪の中心から自ら外れた。