数日後


ある街に停泊していた。

色々な物を調達し、酒場に行きお酒を飲んだり女性を買ったり仲間達は楽しんでいた。

そんな中、２人はデート中だった。

仲間達もデートの邪魔をしないように偶然２人が目に入っても声をかけないようにした。

２人でお昼は何にしようかと話していた。

「酒場に行く？それとも他の店にする？」

「そうだな・・・」

お腹は減っていたが、中々食べたい物が決まらず歩いていた。

その時、目線を横にやると街の中心だと思われる所にキッチンカーが見えた。

数人のお客さんが並んでいる。

キッチンカーの前には椅子やテーブルが並べられている。

「ねぇ、あれ何かな？」

「・・・行ってみるか？」

「うん！」

２人で近づこうと歩き出した。

たった今、買って行ったお客さんとすれ違った時に袋の中をチラ見た。

・・・お弁当？

キッチンカーに近づくと道に置かれた手作りの看板があり、メニューが書いてあった。

「お弁当屋さん？」

「そうみたいだな」

「ねぇ、お昼お弁当にしない？ここ（外）でも食べられるみたいだし」

「ああ、俺も同じ事を考えていた」

ふふと自然と笑顔になる。

以心伝心しているみたいで嬉しかった。

「たくさん種類あるんだね。どれにしようかな？・・・あ、これが良いんじゃない？」

そう指を指したのは一般的な値段のお弁当。

「・・・そんなもんで良いのか？幕の内弁当とか、好きな弁当とか、もっと高いの選んで良いんだぞ？」

「ううん、これが良い！だって・・・かまぼこが入ってる」

「！」

かまぼこはベックマンの好物。

「・・・そうか、俺もこれにする」

そう言い列に並び２人とも同じお弁当を注文した。