その夜も宴をしてみんなでお酒を飲んでいた。

幹部席に座りいつ渡そうかと考えていた。

今？

それとも部屋で２人になった時？

ここで渡してみんなに冷やかされないかな・・・？

色々考えていた。

お酒も飲まず黙っていた。

そうしたらシャンクスに声をかけられた。

「アイカ、どうした？」

「・・・え？」

「何か悩み事か？」

悩み事？

悩み事と言えば悩み事なのか。

でもそんなの相談出来ないし。

チラっとベックマンを見た。

静かにお酒を飲んでいた。

「・・・少しの間、ベックをお借りしても良いですか？」

「・・・！」

幹部達の驚いた顔。

シャンクスもそうだった。

ベックマンも自分の名前を言われこっちを見ていた。

「・・・・だははははは！」

突然幹部席に座っていた全員で笑い出した。

「だはははは！ベックはお前の恋人だろ？好きにしろよ」

「ありがとうございます。ベック部屋でちょっと良いですか？」

笑顔でそう話し出した。

「・・・わかった」

何の話だと思っているのだろう？

私がベックならそう思う。

２人で立ち上がり部屋に向かった。

歩いている途中幹部席からこんな声が聞こえた。

ー明日の朝ちゃんと起きて来いよー

ー今日はもう戻って来なくて良いぞー

ー羨ましいぞー

など聞こえたが全部聞き流した。