私の大好きな黒と赤
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あれから数日で街に着いた。
数日間、何か必要な物はないかと考えてみたが結局なかった。
ベックマンに必要な物はないと伝えたが、息抜きも必要だろうと街へ連れ出してくれた。
本当に小さな街だったが、治安は良さそうだった。
「・・・あ、あの・・・ベックマンさん・・・?」
「ん?」
「車椅子、自分で動かせますよ?」
松葉杖だと時間がかかるので、車椅子で移動する事になったがベックマンが後ろから押してくれていた。
車椅子のタイヤの横に自分で回せるようの物がついているのに率先して押してくれていた。
「・・・嫌か?」
「嫌ではないですが申し訳なくて・・・」
「・・・俺が押したいだけだ。甘えておけ」
「・・・はい。お願いします」
そんなものかと深く考えないようにした。
ベックマンのご厚意だし、そこは素直に甘える事にした。
どこへ向かう訳でもなくブラブラと街を散歩していた。
周りを見ればお店がいくつかあった。
それに気づいたベックマン。
「どこか店に寄るか?」
「・・・いえ、大丈夫です」
「アイカ」
「はい?」
そこで車椅子が止まりベックマンが前に来た。
向かい合っている状態。
「気を使うな。見たい店があるなら言え」
少しの間、一緒にいるだけなのにどうして彼にはわかってしまうのか。
ただ勘が鋭いだけ?
「あ・・・じゃ、そこのアクセサリー見たいです」
ベックマンが振り向くとアクセサリー屋があった。
「わかった」
そしてまたベックマンは車椅子を押しアクセサリー屋に入った。
中は広く車椅子でも十分通れる広さだった。
高いアクセサリーのお店ではなく一般の人でも買えるような値段のアクセサリーのお店だった。
中にはピアス、イヤリング、ネックレス、ブレスレット、指輪の他にヘアゴムやピンや女の子が興味があるようなヘアーセットに使う物もあった。
1つ1つゆっくり見ていき1つのアクセサリーの前で声を出した。
「ベックマンさん、止まって下さい」
素直に止まった。
自分で立ち上がりネックレスに興味を示した。
歩かなければ大丈夫。
その場に立つ分には全く問題なかった。
手で1つのネックレスを取った。
可愛いなぁと思いながら試着用の小さな鏡が置いてあったので、つけてみた。
可愛いなぁ。
蝶の形なのかな?
欲しいなぁ。
他のも見るとハートの形や丸い形などたくさんあった。
・・・でもお金なんてない。
むしろベックマンさんに借金している。
私が買えるはずなかった。
少し残念そうな顔をしながら試着したネックレスを戻した。
「いらねェのか?」
買わないのか?ではなく、いらねェのかと言った。
「・・・つけてみただけです」
そう言うと車椅子に座った。
「もう・・・大丈夫です。出ましょう」
「・・・・・」
Uターンするかのように車椅子を出口に向けた。
・・・1週間ぐらい前の自分じゃ考えられなかった。
借金を返すのに必死で、おしゃれなどした事がなかった。
自分に使うお金があるのなら借金の返済にまわす。
でも本当は色々おしゃれしたかった。
アクセサリーを1つ、つけるだけでモチベーションが違う。
周りの同年齢の女性を見れば、おしゃれして化粧をして可愛い服を着てデートをして楽しんでいた。
そんな周りの女性を見て羨ましいなと思いながらも自分には次元の違う話だと思って我慢してきた。
そう、自分には関係ないのだと。
「・・・・・うん?ベックマンさん?」
てっきり車椅子を押してくれるのかと思って待っていたが、いつまで経っても押してくれず後ろを振り返った。
後ろにはいた。
「悪い」
何が悪いのか?わからなかったがすぐに押してくれたので安心しアクセサリー屋を後にした。
1度、船に戻り酒場に行く準備をしていた。
半分ぐらいの船員が昼間から飲んでいたがベックマン達は夕方から行く事に決めていた。
ただまだ時間があり、ベックマンは酒場に行くまで仕事があると言い自室に戻ってしまった。
そうだよね。
副船長だもん。
仕事は、たくさんあるよね。
忙しいのに私との時間を優先してくれた。
本当に優しい人。
時間があるので自分でリハビリしてみた。
本当はホンゴウさんに付き添ってほしかったが医務室に行ったらいなかった。
船番していた仲間に聞いたら街に行ったようだった。
そんなに迷惑をかけられないので船の甲板の淵なら大丈夫だろうと思い、船の淵に手をつき松葉杖を片手に歩いてみた。
ズズ・・・。
良し、前よりは上手く歩けるし痛くない。
それからも歩行練習をしていた。
遅いが松葉杖で歩けるし早く完治したかったから、もう少し早く歩いてみようと思ったのが間違いだった。
ガッ!
「きゃあ・・・!」
自分の足が松葉杖に当たりバランスを崩した。
数日間、何か必要な物はないかと考えてみたが結局なかった。
ベックマンに必要な物はないと伝えたが、息抜きも必要だろうと街へ連れ出してくれた。
本当に小さな街だったが、治安は良さそうだった。
「・・・あ、あの・・・ベックマンさん・・・?」
「ん?」
「車椅子、自分で動かせますよ?」
松葉杖だと時間がかかるので、車椅子で移動する事になったがベックマンが後ろから押してくれていた。
車椅子のタイヤの横に自分で回せるようの物がついているのに率先して押してくれていた。
「・・・嫌か?」
「嫌ではないですが申し訳なくて・・・」
「・・・俺が押したいだけだ。甘えておけ」
「・・・はい。お願いします」
そんなものかと深く考えないようにした。
ベックマンのご厚意だし、そこは素直に甘える事にした。
どこへ向かう訳でもなくブラブラと街を散歩していた。
周りを見ればお店がいくつかあった。
それに気づいたベックマン。
「どこか店に寄るか?」
「・・・いえ、大丈夫です」
「アイカ」
「はい?」
そこで車椅子が止まりベックマンが前に来た。
向かい合っている状態。
「気を使うな。見たい店があるなら言え」
少しの間、一緒にいるだけなのにどうして彼にはわかってしまうのか。
ただ勘が鋭いだけ?
「あ・・・じゃ、そこのアクセサリー見たいです」
ベックマンが振り向くとアクセサリー屋があった。
「わかった」
そしてまたベックマンは車椅子を押しアクセサリー屋に入った。
中は広く車椅子でも十分通れる広さだった。
高いアクセサリーのお店ではなく一般の人でも買えるような値段のアクセサリーのお店だった。
中にはピアス、イヤリング、ネックレス、ブレスレット、指輪の他にヘアゴムやピンや女の子が興味があるようなヘアーセットに使う物もあった。
1つ1つゆっくり見ていき1つのアクセサリーの前で声を出した。
「ベックマンさん、止まって下さい」
素直に止まった。
自分で立ち上がりネックレスに興味を示した。
歩かなければ大丈夫。
その場に立つ分には全く問題なかった。
手で1つのネックレスを取った。
可愛いなぁと思いながら試着用の小さな鏡が置いてあったので、つけてみた。
可愛いなぁ。
蝶の形なのかな?
欲しいなぁ。
他のも見るとハートの形や丸い形などたくさんあった。
・・・でもお金なんてない。
むしろベックマンさんに借金している。
私が買えるはずなかった。
少し残念そうな顔をしながら試着したネックレスを戻した。
「いらねェのか?」
買わないのか?ではなく、いらねェのかと言った。
「・・・つけてみただけです」
そう言うと車椅子に座った。
「もう・・・大丈夫です。出ましょう」
「・・・・・」
Uターンするかのように車椅子を出口に向けた。
・・・1週間ぐらい前の自分じゃ考えられなかった。
借金を返すのに必死で、おしゃれなどした事がなかった。
自分に使うお金があるのなら借金の返済にまわす。
でも本当は色々おしゃれしたかった。
アクセサリーを1つ、つけるだけでモチベーションが違う。
周りの同年齢の女性を見れば、おしゃれして化粧をして可愛い服を着てデートをして楽しんでいた。
そんな周りの女性を見て羨ましいなと思いながらも自分には次元の違う話だと思って我慢してきた。
そう、自分には関係ないのだと。
「・・・・・うん?ベックマンさん?」
てっきり車椅子を押してくれるのかと思って待っていたが、いつまで経っても押してくれず後ろを振り返った。
後ろにはいた。
「悪い」
何が悪いのか?わからなかったがすぐに押してくれたので安心しアクセサリー屋を後にした。
1度、船に戻り酒場に行く準備をしていた。
半分ぐらいの船員が昼間から飲んでいたがベックマン達は夕方から行く事に決めていた。
ただまだ時間があり、ベックマンは酒場に行くまで仕事があると言い自室に戻ってしまった。
そうだよね。
副船長だもん。
仕事は、たくさんあるよね。
忙しいのに私との時間を優先してくれた。
本当に優しい人。
時間があるので自分でリハビリしてみた。
本当はホンゴウさんに付き添ってほしかったが医務室に行ったらいなかった。
船番していた仲間に聞いたら街に行ったようだった。
そんなに迷惑をかけられないので船の甲板の淵なら大丈夫だろうと思い、船の淵に手をつき松葉杖を片手に歩いてみた。
ズズ・・・。
良し、前よりは上手く歩けるし痛くない。
それからも歩行練習をしていた。
遅いが松葉杖で歩けるし早く完治したかったから、もう少し早く歩いてみようと思ったのが間違いだった。
ガッ!
「きゃあ・・・!」
自分の足が松葉杖に当たりバランスを崩した。