私の大好きな黒と赤
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抱きしめていたのを一反離し、シャンクスは1度キッチンの灯りをつけアイカを食堂の椅子に座らせ泣き止むまで落ち着くまで待った。
シャンクスはアイカの横に座った。
少し落ち着いた。
「・・・もう大丈夫か?」
「・・・・・・」
本当は大丈夫じゃない。
もっと思いっきり声を出して泣きたかった。
でもこれ以上シャンクスさんを困らせてもいけない。
「大丈夫です・・・。大丈夫・・・!」
「・・・誰かが言ってたな。大丈夫って続けて2回言う時は大丈夫じゃねェ。2回目は自分に言い聞かせてるって」
「!!」
本当にその通りだと思った。
2回目に言った大丈夫は自分に言い聞かせていた。
「俺の前では強がるな」
「!」
「アイカが不幸なら俺は、ほうっておかねェ」
「!!」
私、今日この人に何回驚かされるんだろう・・・?
恥ずかしい言葉のはずなのに、さらっと挨拶するように出てくる。
何も恥じらいもなく。
「なァ、それ食って良いか?」
「え?」
アイカの手元にあるお弁当。
「・・・これで良ければ・・・どうぞ」
お弁当の蓋を開けシャンクスの前に差し出した。
「おお~!うまそうそうだな」
色とりどりのおかず。
もちろん、かまぼこも入っていた。
お弁当用の箸を持ち、食べ始めた。
「・・・ん!うまい!料理上手だな!」
「!」
そう笑った。
そんな顔で美味しいと言われるなんて思わなかった。
「ありがとうございます・・・!」
直感的に本当に嬉しかった。
・・・シャンクスさんには悪いけど、これがもしベックマンさんだったら・・・・。
ベックマンさんだったらどんな顔して食べてくれるんだろう?
シャンクスさんと同じで”うまい”とか言ってくれるのかな?
”うまかった、ごちそうさん”とか言ってくれるのかな?
「・・・・・ねぇシャンクスさん、私、勘違いしてたんです」
「ん?」
「ただね、好きな人の好きな人になりたかっただけなんです」
「・・・・・・」
「ただそれだけなんです。
笑顔を向けてくれる度に”もしかしたら”って期待して、優しくしてくれる度に”少しは特別なのかな”って思っていたけど・・・結局私だけが必死に追いかけていただけだった・・・。
どれだけ思ってもどれだけ努力しても、その気持ちは届かなくて一方通行のまま終わってしまった」
「・・・・・」
報われない恋ほど、こんなにも苦しくて、好きでいる事が辛くなるなんて初めて知った。
「それでも好きになった事を後悔はしたくないんです。届かなかったとしてもずっと片思いのままだったとしても、あの人を好きになれた事は私の大切な気持ちだから・・・!」
そう泣きながら笑った。
「・・・その強い気持ちがあれば大丈夫だ」
頭をポンポンしてくれた。
泣き止むまで気持ちが落ち着くまでずっと隣にいてくれた。
泣き止むとシャンクスは部屋に行くと言い、自分も部屋で休もうとしていた。
食べ終わったお弁当箱とお茶の入った食器を洗い終わった。
キッチンの灯りを消し、部屋に向かって歩き出した。
その瞬間、嗅ぎなれた煙草の匂いがした。
その匂いを無意識にたどっていた。
「!」
あの人がいた。
めずらしい。
甲板で煙草を吸っていた。
「・・・ベックマンさん」
口が無意識のうちに動いていた。
気配で気づいているはずだし、声で判別出来るのに今度は逃げなかった。
ただまだ海を見てアイカの方には振り向かなかった。
「ベックマンさん」
さらに近づき真後ろで立った。
「私ね、勘違いしちゃったんです。あなたが恋人みたいな事するから。好きって思わせるような言葉を言ったり行動したりするから。恋人みたいな行動するから。その度に期待してしまって気づけばあなたの事が頭から離れられなくなったんです」
「・・・・・・」
「好きになって、夢中になってあなたに恋をした。でもそれは全部間違いだった。あなたには少しも好きな気持ちなんてなかった。勘違いされても困るような態度とられて一気に現実を突きつけられた。あなたに悪気なんてなかったのかもしれない。ただの優しさだったのかもしれない。でもその優しさがどれだけ人の心を揺らすのか、どれだけ期待させてしまうかわかってました?」
期待した私が悪いの?
それとも勘違いさせるようなあなたが悪いの?
「今ね・・・すごく苦しくて悲しい・・・!好きになった気持ちは嘘じゃないから、だからこそ、こんな結末になって悔しい!」
また目が潤んできた。
「間違いで良い!嘘でも良い!私がいれば何もいらないって言って・・・?もう離さないって言って・・・?抱きしめて・・・?Kissしてよぉ・・・!」
やっと本音が言えた瞬間だった。
声の間に泣き声が入る。
もう涙は流れていた。
ベックマンはゆっくり振り返った。
ベックマンの顔を見た時アイカは確信した。
「愛してるの・・・!もう声に出来ないぐらい・・・!」
「!」
・・・・・・。
しばらく見つめ合ったまま沈黙が続いた。
ベックマンさんの返事なんか待ってはいなかった。
どうせ答える事は出来ないのだから。
・・・・・・・。
ベックマンさんの顔を見ると仏頂面と同時に困った顔をしていた。
そうだよね。
困らせるだけ。
だけどこの告白は嘘じゃないって事はわかってほしかった。
そして私の精一杯の強がり。
「・・・安心して下さい、冗談ですよ。さようなら・・・!」
シャンクスはアイカの横に座った。
少し落ち着いた。
「・・・もう大丈夫か?」
「・・・・・・」
本当は大丈夫じゃない。
もっと思いっきり声を出して泣きたかった。
でもこれ以上シャンクスさんを困らせてもいけない。
「大丈夫です・・・。大丈夫・・・!」
「・・・誰かが言ってたな。大丈夫って続けて2回言う時は大丈夫じゃねェ。2回目は自分に言い聞かせてるって」
「!!」
本当にその通りだと思った。
2回目に言った大丈夫は自分に言い聞かせていた。
「俺の前では強がるな」
「!」
「アイカが不幸なら俺は、ほうっておかねェ」
「!!」
私、今日この人に何回驚かされるんだろう・・・?
恥ずかしい言葉のはずなのに、さらっと挨拶するように出てくる。
何も恥じらいもなく。
「なァ、それ食って良いか?」
「え?」
アイカの手元にあるお弁当。
「・・・これで良ければ・・・どうぞ」
お弁当の蓋を開けシャンクスの前に差し出した。
「おお~!うまそうそうだな」
色とりどりのおかず。
もちろん、かまぼこも入っていた。
お弁当用の箸を持ち、食べ始めた。
「・・・ん!うまい!料理上手だな!」
「!」
そう笑った。
そんな顔で美味しいと言われるなんて思わなかった。
「ありがとうございます・・・!」
直感的に本当に嬉しかった。
・・・シャンクスさんには悪いけど、これがもしベックマンさんだったら・・・・。
ベックマンさんだったらどんな顔して食べてくれるんだろう?
シャンクスさんと同じで”うまい”とか言ってくれるのかな?
”うまかった、ごちそうさん”とか言ってくれるのかな?
「・・・・・ねぇシャンクスさん、私、勘違いしてたんです」
「ん?」
「ただね、好きな人の好きな人になりたかっただけなんです」
「・・・・・・」
「ただそれだけなんです。
笑顔を向けてくれる度に”もしかしたら”って期待して、優しくしてくれる度に”少しは特別なのかな”って思っていたけど・・・結局私だけが必死に追いかけていただけだった・・・。
どれだけ思ってもどれだけ努力しても、その気持ちは届かなくて一方通行のまま終わってしまった」
「・・・・・」
報われない恋ほど、こんなにも苦しくて、好きでいる事が辛くなるなんて初めて知った。
「それでも好きになった事を後悔はしたくないんです。届かなかったとしてもずっと片思いのままだったとしても、あの人を好きになれた事は私の大切な気持ちだから・・・!」
そう泣きながら笑った。
「・・・その強い気持ちがあれば大丈夫だ」
頭をポンポンしてくれた。
泣き止むまで気持ちが落ち着くまでずっと隣にいてくれた。
泣き止むとシャンクスは部屋に行くと言い、自分も部屋で休もうとしていた。
食べ終わったお弁当箱とお茶の入った食器を洗い終わった。
キッチンの灯りを消し、部屋に向かって歩き出した。
その瞬間、嗅ぎなれた煙草の匂いがした。
その匂いを無意識にたどっていた。
「!」
あの人がいた。
めずらしい。
甲板で煙草を吸っていた。
「・・・ベックマンさん」
口が無意識のうちに動いていた。
気配で気づいているはずだし、声で判別出来るのに今度は逃げなかった。
ただまだ海を見てアイカの方には振り向かなかった。
「ベックマンさん」
さらに近づき真後ろで立った。
「私ね、勘違いしちゃったんです。あなたが恋人みたいな事するから。好きって思わせるような言葉を言ったり行動したりするから。恋人みたいな行動するから。その度に期待してしまって気づけばあなたの事が頭から離れられなくなったんです」
「・・・・・・」
「好きになって、夢中になってあなたに恋をした。でもそれは全部間違いだった。あなたには少しも好きな気持ちなんてなかった。勘違いされても困るような態度とられて一気に現実を突きつけられた。あなたに悪気なんてなかったのかもしれない。ただの優しさだったのかもしれない。でもその優しさがどれだけ人の心を揺らすのか、どれだけ期待させてしまうかわかってました?」
期待した私が悪いの?
それとも勘違いさせるようなあなたが悪いの?
「今ね・・・すごく苦しくて悲しい・・・!好きになった気持ちは嘘じゃないから、だからこそ、こんな結末になって悔しい!」
また目が潤んできた。
「間違いで良い!嘘でも良い!私がいれば何もいらないって言って・・・?もう離さないって言って・・・?抱きしめて・・・?Kissしてよぉ・・・!」
やっと本音が言えた瞬間だった。
声の間に泣き声が入る。
もう涙は流れていた。
ベックマンはゆっくり振り返った。
ベックマンの顔を見た時アイカは確信した。
「愛してるの・・・!もう声に出来ないぐらい・・・!」
「!」
・・・・・・。
しばらく見つめ合ったまま沈黙が続いた。
ベックマンさんの返事なんか待ってはいなかった。
どうせ答える事は出来ないのだから。
・・・・・・・。
ベックマンさんの顔を見ると仏頂面と同時に困った顔をしていた。
そうだよね。
困らせるだけ。
だけどこの告白は嘘じゃないって事はわかってほしかった。
そして私の精一杯の強がり。
「・・・安心して下さい、冗談ですよ。さようなら・・・!」
