私の大好きな黒と赤
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両手で大事そうに持ってるお弁当。
もちろんベックマンの好物のかまぼこも入れた。
副船長室に向かっていた。
本当に目視で部屋が確認出来るぐらいまで見えていた。
その途端、ベックマンが部屋から出て来た。
「!」
部屋を出て一瞬アイカの方を見そうになったが視界にアイカがいるとわかった途端に目を逸らし前を見て歩いた。
こっちに向かって来た。
「ベックマンさん!」
その間にもベックマンはこっちに向かって来る。
「あのね、私お弁当作ったの。ベックマンさんに食べて欲しくて。好物のかま・・・」
次の言葉にアイカは言葉が消された。
「いらねェ」
すれ違う瞬間その言葉が聞こえた。
・・・・・。
普段より低い声。
本当に興味がないと思われる声。
去って行くベックマンの背中さえ見る事が出来ない。
私の顔にはもちろん、お弁当箱にさえ、視線を向けられる事はなかった。
頭の中が真っ白になり何も考えられなかった。
息が止まりそうだった。
一瞬、何を言われたのかわからなかった。
いらない・・・?
お弁当箱を見てもいないのに・・・?
中身を見たわけでもないのに・・・?
いらない・・・?
・・・・・・。
足は勝手に動いていた。
自分の意思では動かしていない。
勝手に体が動いた感じだ。
行きついた場所はキッチンだった。
灯りはもう消えていた。
料理長達は応援していると言い残し、各々の部屋へ戻って行ったのだろう。
キッチンのドアを開け、灯りもつけずに一直線にゴミ箱へ向かった。
ゴミ箱の蓋を開け、お弁当の蓋も開けた。
お弁当を持ち、ゴミ箱の中にお弁当の中身を振り落とそうとした途端、手が止まった。
ー食材を無駄にするなー
その言葉が頭をよぎる。
料理長の顔も頭をよぎった。
こんな事したらまた料理長に怒られてしまう。
・・・と言うより悲しい顔をさせてしまう。
そんな事は出来なかった。
静かにお弁当を置き蓋をしめ、ゴミ箱の蓋も閉めた。
「・・・・・うぅぅ・・・!」
足の力が抜けしゃがみ込み、声を押し殺し泣き出してしまった。
なんで・・・?
なんでなの?
なんであなたはそんなに冷たくなってしまったの?
私、何かした?
したなら謝るから言ってよぉ・・・!
何も言わない、話しかけても無視、場所も変えて私から離れる・・・初めからそんな未来が見ていたら、私この船に・・・!
こんな辛い思いするなら・・・まだ借金取りに追いかけられていた方がマシだったよ!
あの頃に戻してよぉ・・・!
「誰かいるのか?」
「・・・!」
薄暗い中そんな声が聞こえた。
灯りはついてないのにキッチンの入り口が開いていたので不思議に思ったのだろう。
キッチンの入り口からは調理場にしゃがみ込めば人は見えない。
「・・・ぅぅ・・・!」
声は押し殺して泣いていたが、少しは泣き声が出てしまう。
「そこか?」
こっちにやって来る気配がした。
「・・・アイカか?」
「!」
顔を上げて、薄暗くても見えた。
声の持ち主はシャンクスだった。
「アイカ?どうした?・・・・・何があった!?」
「・・・シャンクスさん・・・!」
泣き声だし感情が高ぶっているが、やっとそれだけ言えた。
シャンクスは周りを見ると調理台に1つのお弁当箱。
目の前には泣いているアイカ。
「・・・まさか・・・!」
シャンクスは1つ思い当たる事を言った。
「まさか・・・ベックに弁当あげたら断られたのか・・・?」
「!」
なんでこの人にはわかってしまうんだろう。
いつもは、ふざけて仲間と遊んでいて温厚なあなたが・・・・
なぜ、こういう時にはわかってしまうんだろう。
コクンと首で頷いた。
「・・・そうか」
その一言もやっと絞り出したような声だった。
なぜかシャンクスも苦しそうに見えた。
その瞬間シャンクスはアイカを抱きしめた。
え・・・?
もちろんベックマンの好物のかまぼこも入れた。
副船長室に向かっていた。
本当に目視で部屋が確認出来るぐらいまで見えていた。
その途端、ベックマンが部屋から出て来た。
「!」
部屋を出て一瞬アイカの方を見そうになったが視界にアイカがいるとわかった途端に目を逸らし前を見て歩いた。
こっちに向かって来た。
「ベックマンさん!」
その間にもベックマンはこっちに向かって来る。
「あのね、私お弁当作ったの。ベックマンさんに食べて欲しくて。好物のかま・・・」
次の言葉にアイカは言葉が消された。
「いらねェ」
すれ違う瞬間その言葉が聞こえた。
・・・・・。
普段より低い声。
本当に興味がないと思われる声。
去って行くベックマンの背中さえ見る事が出来ない。
私の顔にはもちろん、お弁当箱にさえ、視線を向けられる事はなかった。
頭の中が真っ白になり何も考えられなかった。
息が止まりそうだった。
一瞬、何を言われたのかわからなかった。
いらない・・・?
お弁当箱を見てもいないのに・・・?
中身を見たわけでもないのに・・・?
いらない・・・?
・・・・・・。
足は勝手に動いていた。
自分の意思では動かしていない。
勝手に体が動いた感じだ。
行きついた場所はキッチンだった。
灯りはもう消えていた。
料理長達は応援していると言い残し、各々の部屋へ戻って行ったのだろう。
キッチンのドアを開け、灯りもつけずに一直線にゴミ箱へ向かった。
ゴミ箱の蓋を開け、お弁当の蓋も開けた。
お弁当を持ち、ゴミ箱の中にお弁当の中身を振り落とそうとした途端、手が止まった。
ー食材を無駄にするなー
その言葉が頭をよぎる。
料理長の顔も頭をよぎった。
こんな事したらまた料理長に怒られてしまう。
・・・と言うより悲しい顔をさせてしまう。
そんな事は出来なかった。
静かにお弁当を置き蓋をしめ、ゴミ箱の蓋も閉めた。
「・・・・・うぅぅ・・・!」
足の力が抜けしゃがみ込み、声を押し殺し泣き出してしまった。
なんで・・・?
なんでなの?
なんであなたはそんなに冷たくなってしまったの?
私、何かした?
したなら謝るから言ってよぉ・・・!
何も言わない、話しかけても無視、場所も変えて私から離れる・・・初めからそんな未来が見ていたら、私この船に・・・!
こんな辛い思いするなら・・・まだ借金取りに追いかけられていた方がマシだったよ!
あの頃に戻してよぉ・・・!
「誰かいるのか?」
「・・・!」
薄暗い中そんな声が聞こえた。
灯りはついてないのにキッチンの入り口が開いていたので不思議に思ったのだろう。
キッチンの入り口からは調理場にしゃがみ込めば人は見えない。
「・・・ぅぅ・・・!」
声は押し殺して泣いていたが、少しは泣き声が出てしまう。
「そこか?」
こっちにやって来る気配がした。
「・・・アイカか?」
「!」
顔を上げて、薄暗くても見えた。
声の持ち主はシャンクスだった。
「アイカ?どうした?・・・・・何があった!?」
「・・・シャンクスさん・・・!」
泣き声だし感情が高ぶっているが、やっとそれだけ言えた。
シャンクスは周りを見ると調理台に1つのお弁当箱。
目の前には泣いているアイカ。
「・・・まさか・・・!」
シャンクスは1つ思い当たる事を言った。
「まさか・・・ベックに弁当あげたら断られたのか・・・?」
「!」
なんでこの人にはわかってしまうんだろう。
いつもは、ふざけて仲間と遊んでいて温厚なあなたが・・・・
なぜ、こういう時にはわかってしまうんだろう。
コクンと首で頷いた。
「・・・そうか」
その一言もやっと絞り出したような声だった。
なぜかシャンクスも苦しそうに見えた。
その瞬間シャンクスはアイカを抱きしめた。
え・・・?
