「・・・・・？」

自室のベットの上で目を開けた。

・・・あれ？

私、どうしたんだっけ？

・・・確かシャンクスさんと話して少し疲れたからベットで横になって・・・。

外が明るい気がする・・・

と言う事は・・・？

・・・あのまま・・・寝ちゃった？

ベットから出て身支度をし部屋の扉を開けた。

本当に朝だった。

とりあえず・・・ホンゴウさんの所に行こう。

ゆっくり歩き医務室へ向かった。


コンコン。


「ん？」

中から声がした。

「おはようございます。アイカです」

「入れ」

「失礼します」

中に入るとホンゴウさんがいた。

「座れ」

そう言われ診察椅子に座った。

だが結果はわかっていた。

「うん、順調だな」

「はい」

足を動かしたり足首の固定のバントを変えてもらったりした。

「もうそろそろ来なくても良いぞ？毎朝大変だろう？」

「そうですね」

「まァ、何かあったらすぐ来い。診察も薬もすぐ出してやる」

「ありがとうございます」

そうお礼を言い医務室を出た。

さて、今日は何をしようか。

仕事がないと本当に暇だった。

その時アイカのお腹が鳴った。

・・・・そう言えば私、昨日の夜から何も食べてないんじゃ？

そろそろ朝食かな？

そう思い食堂へ行ってみた。

食堂のドアを開けると船員半分くらいと幹部の人達がいた。

私はいつも幹部席に座っている。

ここの席、落ち着いて食べれるから良いんだよね。

横にベックマンさんがいて、横にシャンクスさんがいる。

２人を見つけた。

見つけた途端笑顔になる。

ベックマンさん・・・！

今日もカッコイイなぁ・・・！

ゆっくり歩きいつもの席に座った。

「ベックマンさん、おはようございます」

そうしたらいつもは挨拶を返してくれる。

だが今日は違った。

挨拶すら返さず、アイカの方も見る事もなく席を立った。

「ん？ベック、もう良いのか？」

シャンクスの問にすら答えず食堂をあとにした。

居ても立っても居られなくなりシャンクスに質問した。

「・・・シャンクスさん、何かあったんですか？」

「ただ機嫌が悪いわけじゃねェ？」

段々心配になって来た。

そしてシャンクスさんにも謝らないといけない。

「シャンクスさん、昨晩はごめんなさい」

「ん？」

「宴に参加しろと言われたのに寝ちゃって参加出来ませんでした」

「その事か。アイカの部屋に行ったら寝てたから、起こすの可哀そうだったからそのままにしておいた。腹減っただろう？」

「私も気を付けますが今度は起こしてくださいね？宴は楽しいので参加したかったです！」

「そうか・・・。そりゃ悪い事したな」

「シャンクスさんは謝らないで下さい。悪いのは私です」

そう言ってはみたのは良いが先程から気になっている。

シャンクスと話しているのに心はここにあらずのようにベックマンが出て行った食堂のドアをチラチラ見ていた。

その視線にシャンクスは気付いた。

「ベックの事、気になるのはわかるがメシ食ってからにしろ」

「・・・はい」

この人は人の心の中が読めてしまうのかと思った。

頭の中の考えもシャンクスさんにわかってしまいそう。

朝食をしっかり食べ、副船長室に向かった。

何かあったのかな・・・？

昨日の午前中まではあんなに優しかったのに・・・。

その後から今日の朝までに何があったの？

それとも本当に機嫌が悪いだけ？

勇気を出して部屋のドアをノックをした。


コンコン。


「アイカです」

応答なし。


コンコン。


もう１度ノックしてみる。

応答なし。

部屋にいないのかな？

悪いけど部屋にいるのか確認させてもらおうとドアのノブを回したが、回らなかった。

鍵がかけられていた。

そう思った瞬間、鍵が解除されドアが開いた。

「何の用だ？」

部屋の中からベックマンが出て来て、そう質問をされた。

何の用だ？ってあなたがいつもと違うから心配で見に来たのに。

「だいたい失礼だと思わないか？」

「・・・？」

「仮にも俺の部屋だぞ？副船長室だぞ？そこに勝手に入ろうとするとは・・・！」

え・・・？

昨日までは普通に迎えてくれたのに・・・。

どうしちゃったの？

やっぱり何かあったの・・・？

「・・・ベックマンさん・・・？」

「ずっと言おうと思っていたが、やめてくれないか。そうやって気安く名前で呼ぶの。最初は我慢すれば良いと思っていたが限界だ」


バンッ！


「え？」

その途端にドアを勢いよく閉められた。

昨日とは態度が変わって驚く。

ねぇ、本当にどうしちゃったの・・・？

私、何か気にさわる事した・・・？