一夜の過ち
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返事は今じゃなくて良い。
考えてみてくれ。
アイカは部屋に戻り1人で考えていた。
ベックからの突然の告白。
あの話の後に告白されるなんて思ってなかった。
いや、あの流れだったから告白したのか?
お互い忘れると言う事を言われるものだとてっきり思っていたからすごく戸惑っている。
どうしたら良いんだろう?
私はベックの事を好きなのだろうか?
好きだから部屋に行った?
好きだからベックに抱いて欲しかった?
・・・と言うよりベックは私のどこを好きなんだろう?
顔?声?性格?・・・・・体?
それならただのSEXをする関係の相手で良い。
別に付き合う必要はない。
ベックなら女性に不自由しないと思う。
航海中は女性を買う事が出来ないから船の中だけの性欲捌け口?
1人でモヤモヤしていた。
答えが出ないし、少し夜風に当たって考えようと思い1人甲板に来ていた。
あれからずっと部屋にいたため、すっかり夜になり宴にも参加せず、ずっと1人でいた。
時々部屋の扉がノックされ、仲間達から大丈夫か?や体調悪いのか?と声がかかったが、心配しないで下さい。体調が悪いわけじゃないです。と答えた。
おそらく朝食にも来なかったので心配になったのだろう。
宴も終わったようで仲間達が甲板で雑魚寝をしていた。
ビンや樽は転がっておりお皿やジョッキも転がっていた。
これは明日は片付けから始まるなぁ、なんて考え甲板では落ち着かないので船の最後尾で海を見ていた。
月がキレイ。
何か吸い込まれそう・・・。
どれぐらいそうしていただろう。
「アイカ・・・」
ふいに声がかかり声のした方を向いてみた。
「・・・ベック・・・!」
振り向けばベックマンがいた。
「みんな心配してたぞ」
「・・・うん」
「今日1日何も食ってないだろう?」
「・・・あ、そうだ・・・!」
今、気がついた。
今日何も口にしてなかった。
いや、水分は取っていた。
って言うより食欲がなかった。
ベックマンをチラッと見ると月を見ていた。
真剣な目をしていた。
そして1番気になる質問をしてみた。
「ねぇ、ベック・・・?」
「ん?」
「私のどこを好きなの?」
「・・・・・ずっとだ」
「ずっと?」
「・・・ああ、この船で出会った時から好きだった。一目惚れだった。だがアイカの年齢を考えると、とてもじゃないが、こんなおっさん告白しても無理だと返されるだけ。それならずっと思いを隠したまま、このまま仲間として一生いれれば良いと思った。そうすれば傷つく事もここに居づらくなる事もねェ。だが今回の事があり・・・・・このままじゃダメだと気付いた。アイカ、付き合えないなら、はっきり言ってくれ。そうすればきっぱり諦める」
気持ちは嬉しいけど・・・。
街で出会った女性と付き合えば良いと思う。
ベックの女性ならきっと船に乗せる事も出来るでしょ?
あなたと釣り合う女性と幸せな生活した方が良いと思う。
「・・・ベックには・・・私よりもっとキレイな女性の方が似合うんじゃない?街に降りたらモテモテだし」
「・・・答えはノーと言う事か?」
「・・・そうじゃなくて・・・」
ベック的にも、それが良いんじゃないかと思う。
私なんかよりも、もっとベックにはふさわしい女性がいて、周りからもお似合いの恋人って言われる女性の方が良いと思う。
・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・何だろう?
その方が良いと頭ではわかっているのに何かそうしたらいけないような、嫌なような、悲しいような、辛いような、この感情は?
・・・嫉妬・・・!?
私・・・今、嫉妬してるの・・・!?
「街の夜の女達は確かに綺麗だ。ただどうしても抱く気にはなれねェ。仮に抱いたとしてもアイカの顔がチラつくんだ。その女がどんなにアイカだったら良かったんだって何回も思った」
「!」
その瞬間抱きしめられた。
「なァ、俺じゃダメか?」
耳元でそうささやかれた。
「ベック・・・!」
「絶対に大切にする」
嫉妬すると言う事はその相手が好きと言う事。
自分でも気づかないうちに好きになり、その気づかない思いは徐々に大きくなっていた。
誰か(女性)のものになるとわかった瞬間、自分の中に出て来た感情。
誰にも取られたくない・・・!
「・・・ベック・・・私で良いの?」
「ああ、アイカじゃないとダメだ」
1度離れた。
涙は流れていた。
ベックマンは頬を流れる涙を優しく拭き取った。
見つめ合う2人。
「俺の事、好きか?付き合うか?」
「・・・はい・・・!」
そう笑顔で答えた。
「ありがとう・・・目、閉じろ」
素直に閉じた。
その瞬間Kissされた。
なんとなくわかっていた。
その瞬間、頭の中にチラついた記憶。
確か・・・昨日の夜もこんなに優しいKissだったような。
Kissも上手いし、抱き方も良かった気がする。
記憶が曖昧でもこれは覚えている。
そしてもう2つ。
抱かれている時、何回もベックから好きだと言われた事。
抱かれている時、一方的なSEXじゃなく、すごく気持ち良くしてもらった事。
これだけは忘れていない。
「さて、・・・これからどうする?」
「どうするって・・・?」
「・・・酒、飲むか?」
色んな事を考えて言った。
「・・・・・ベックそうしたいなら」
「俺の部屋に来るか?それともアイカの部屋にするか?」
「・・・・・ベックの部屋が良いなぁ。広いし」
「フッ・・・そうか。来るか?身の保証は出来ねェが」
「何よ、それ?」
「自分のテリトリーの中に愛しい女がいるんだ。その続きは言わなくてもわかるだろ?」
飴と鞭の使い方が上手いと思った。
さっきまであれだけ真剣だったのに付き合い出した途端、人の上に立っている。
主導権は向こうになっていた。
・・・ん?
なんかこれって・・・ベックの話術に騙された?
女性を口説き落とす時使う行動だよね?
プレイボーイだから1人の女性を落とすなんて簡単な事だよね?
さっきベックが言ったこと本当だよね・・・?
「・・・・・」
中々その場を動かない私に不思議に思ったのかベックマンが口を開いた。
「安心しろ。街の女ならもっと上手く口説き落とす。だが本命には本音でぶつからねェと失礼だ。本気だと思わせねェと上手くいくものもいかなくなっちまう」
・・・何か心を読まれた気がした。
これも口説き落とすテクかな?
そんな言葉は飲み込んだ。
「今夜は抱かせてあげない」
「フッ・・・そう言って抱かれる気満々なんだろ?」
2人で部屋に向かって歩き出した。
2人の夜は長い・・・。
Fin・・・。
考えてみてくれ。
アイカは部屋に戻り1人で考えていた。
ベックからの突然の告白。
あの話の後に告白されるなんて思ってなかった。
いや、あの流れだったから告白したのか?
お互い忘れると言う事を言われるものだとてっきり思っていたからすごく戸惑っている。
どうしたら良いんだろう?
私はベックの事を好きなのだろうか?
好きだから部屋に行った?
好きだからベックに抱いて欲しかった?
・・・と言うよりベックは私のどこを好きなんだろう?
顔?声?性格?・・・・・体?
それならただのSEXをする関係の相手で良い。
別に付き合う必要はない。
ベックなら女性に不自由しないと思う。
航海中は女性を買う事が出来ないから船の中だけの性欲捌け口?
1人でモヤモヤしていた。
答えが出ないし、少し夜風に当たって考えようと思い1人甲板に来ていた。
あれからずっと部屋にいたため、すっかり夜になり宴にも参加せず、ずっと1人でいた。
時々部屋の扉がノックされ、仲間達から大丈夫か?や体調悪いのか?と声がかかったが、心配しないで下さい。体調が悪いわけじゃないです。と答えた。
おそらく朝食にも来なかったので心配になったのだろう。
宴も終わったようで仲間達が甲板で雑魚寝をしていた。
ビンや樽は転がっておりお皿やジョッキも転がっていた。
これは明日は片付けから始まるなぁ、なんて考え甲板では落ち着かないので船の最後尾で海を見ていた。
月がキレイ。
何か吸い込まれそう・・・。
どれぐらいそうしていただろう。
「アイカ・・・」
ふいに声がかかり声のした方を向いてみた。
「・・・ベック・・・!」
振り向けばベックマンがいた。
「みんな心配してたぞ」
「・・・うん」
「今日1日何も食ってないだろう?」
「・・・あ、そうだ・・・!」
今、気がついた。
今日何も口にしてなかった。
いや、水分は取っていた。
って言うより食欲がなかった。
ベックマンをチラッと見ると月を見ていた。
真剣な目をしていた。
そして1番気になる質問をしてみた。
「ねぇ、ベック・・・?」
「ん?」
「私のどこを好きなの?」
「・・・・・ずっとだ」
「ずっと?」
「・・・ああ、この船で出会った時から好きだった。一目惚れだった。だがアイカの年齢を考えると、とてもじゃないが、こんなおっさん告白しても無理だと返されるだけ。それならずっと思いを隠したまま、このまま仲間として一生いれれば良いと思った。そうすれば傷つく事もここに居づらくなる事もねェ。だが今回の事があり・・・・・このままじゃダメだと気付いた。アイカ、付き合えないなら、はっきり言ってくれ。そうすればきっぱり諦める」
気持ちは嬉しいけど・・・。
街で出会った女性と付き合えば良いと思う。
ベックの女性ならきっと船に乗せる事も出来るでしょ?
あなたと釣り合う女性と幸せな生活した方が良いと思う。
「・・・ベックには・・・私よりもっとキレイな女性の方が似合うんじゃない?街に降りたらモテモテだし」
「・・・答えはノーと言う事か?」
「・・・そうじゃなくて・・・」
ベック的にも、それが良いんじゃないかと思う。
私なんかよりも、もっとベックにはふさわしい女性がいて、周りからもお似合いの恋人って言われる女性の方が良いと思う。
・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・何だろう?
その方が良いと頭ではわかっているのに何かそうしたらいけないような、嫌なような、悲しいような、辛いような、この感情は?
・・・嫉妬・・・!?
私・・・今、嫉妬してるの・・・!?
「街の夜の女達は確かに綺麗だ。ただどうしても抱く気にはなれねェ。仮に抱いたとしてもアイカの顔がチラつくんだ。その女がどんなにアイカだったら良かったんだって何回も思った」
「!」
その瞬間抱きしめられた。
「なァ、俺じゃダメか?」
耳元でそうささやかれた。
「ベック・・・!」
「絶対に大切にする」
嫉妬すると言う事はその相手が好きと言う事。
自分でも気づかないうちに好きになり、その気づかない思いは徐々に大きくなっていた。
誰か(女性)のものになるとわかった瞬間、自分の中に出て来た感情。
誰にも取られたくない・・・!
「・・・ベック・・・私で良いの?」
「ああ、アイカじゃないとダメだ」
1度離れた。
涙は流れていた。
ベックマンは頬を流れる涙を優しく拭き取った。
見つめ合う2人。
「俺の事、好きか?付き合うか?」
「・・・はい・・・!」
そう笑顔で答えた。
「ありがとう・・・目、閉じろ」
素直に閉じた。
その瞬間Kissされた。
なんとなくわかっていた。
その瞬間、頭の中にチラついた記憶。
確か・・・昨日の夜もこんなに優しいKissだったような。
Kissも上手いし、抱き方も良かった気がする。
記憶が曖昧でもこれは覚えている。
そしてもう2つ。
抱かれている時、何回もベックから好きだと言われた事。
抱かれている時、一方的なSEXじゃなく、すごく気持ち良くしてもらった事。
これだけは忘れていない。
「さて、・・・これからどうする?」
「どうするって・・・?」
「・・・酒、飲むか?」
色んな事を考えて言った。
「・・・・・ベックそうしたいなら」
「俺の部屋に来るか?それともアイカの部屋にするか?」
「・・・・・ベックの部屋が良いなぁ。広いし」
「フッ・・・そうか。来るか?身の保証は出来ねェが」
「何よ、それ?」
「自分のテリトリーの中に愛しい女がいるんだ。その続きは言わなくてもわかるだろ?」
飴と鞭の使い方が上手いと思った。
さっきまであれだけ真剣だったのに付き合い出した途端、人の上に立っている。
主導権は向こうになっていた。
・・・ん?
なんかこれって・・・ベックの話術に騙された?
女性を口説き落とす時使う行動だよね?
プレイボーイだから1人の女性を落とすなんて簡単な事だよね?
さっきベックが言ったこと本当だよね・・・?
「・・・・・」
中々その場を動かない私に不思議に思ったのかベックマンが口を開いた。
「安心しろ。街の女ならもっと上手く口説き落とす。だが本命には本音でぶつからねェと失礼だ。本気だと思わせねェと上手くいくものもいかなくなっちまう」
・・・何か心を読まれた気がした。
これも口説き落とすテクかな?
そんな言葉は飲み込んだ。
「今夜は抱かせてあげない」
「フッ・・・そう言って抱かれる気満々なんだろ?」
2人で部屋に向かって歩き出した。
2人の夜は長い・・・。
Fin・・・。
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