噴水で有名な街。

人々が行きかう中、噴水の前で待つ女性。

人ごみの中から赤い髪が見えた。

「待ったか？」

「ううん、全然！」

「そうか、じゃ行くぞ」

「うん！」

赤髪海賊団は今、ある街に停泊中。

赤髪のシャンクスはその街で出会った１人の女性に恋をした。

シャンクスは出会った瞬間から運命って言う言葉を信じた。

【こいつしかいねェ】

そう思った。

色んな女性を見て来たが直感でそう思った。

その女性もシャンクスに惚れていた。

海賊だと言う事も知っていて停泊していると言う事も知っていた。

だから・・・

【どこまでも着いて行きたい】

そう思った。

自分の生まれた故郷を捨ててでも良いからシャンクスの船に乗りたい。

一緒に連れて行ってもらえる、そう思っていた。

デート中だが有名な海賊

２人はアイカの家に行くことにした。

家に到着し、シャンクスはソファーに座った。

アイカは台所でお茶の準備をしていた。

「何か飲む？」

「いや、それよりこっち来いよ」

「何？」

シャンクスの横に座った。

「もっと、早く会ってれば良かったな」

「そうだね、だったらもっとシャンクス事早く知れたのにね。今までに流れた時間がなんかもったいないね」

「・・・・・・」

その時、何が起きたのかわからなかった。

気づけばシャンクスの顔が近い！

次にKissされている事に気づいた。

軽く触れるだけのKiss。

「巡り合う前に流れた時間ぐらい俺のKissで埋めてやる」

「！」

「俺思うんだ。アイカとの時間だけが本当の俺。船長でいる時は仲間達を守らなきゃいけない自分がいて本当の俺じゃない。ただアイカといる時だけ本当の俺のような気がするんだ」

「自分がわからなくなったらいつでも私のところに来て。私が思い出させてあげる」

「ああ。きっと巡り会えたのは奇跡だな」

「なんで？」

シャンクスは苦笑した。

「本当はこの街に寄らない予定だったんだ。ただ仲間が船でちょっとした怪我してな。敵船が襲って来ても戦闘に参加出来ないような怪我だから停泊してここで今治療中なんだ」

「え？大丈夫なんですか？」

心配そうに気づかう。

「ああ、意外に治るの早くて。、後１日２日で退院出来るらしい」

「良かったぁ」

笑顔のアイカ。

「本当にアイカは俺の仲間の事気にするよな」

「だって、シャンクスの大切な仲間なんでしょ？だったら気づかうのは当然だよ？」

「そっか、サンキュー」

笑う２人。

どう考えても凄く良い感じの２人。

ずっとこの幸せが続けば良いと思っていた。

笑って泣いて、喜んで怒って。

あと一押しできっと２人は恋人以上なのに。

中々その話題がシャンクスから出て来ない。

アイカはずっと待ち続けていた。

あの言葉をー。

「ねぇシャンクス？」

「ん？」

「あのね、・・・・・・・・・・やっぱ良いや」

「何だよ？変なアイカ」

「はははは・・・」

笑ってごまかす。

自分からは聞けなかった。

すべてはこの時始まった。



続く→→→