朝食の時間になっても姿を見せないアイリ。

おまけにアイカもいない。

隣で飯をかき込んでるお頭に話しかけた。

「お頭、アイカはどうした？」

「ん？・・・ああ、今日１日アイリと大事な話をするから邪魔するなと言われた」

「大事な話って何だ？」

「詳しくは知らねェよ」

またご飯をかき込み始めた。

「いや～美味いな！」

「そりゃそうだろ！コックの腕は宇宙１だ。だはははは！！」

笑っている船長と幹部達。

ベックマンはそれを横目にイライラしていた。

朝からアイリの顔を見ていない。

毎朝しているおはようのKissもしてない。

アイリと何時間しか会ってないだけだがもう何日も会ってない気がする。

くそ！イライラする。

そう思うと朝食をそこそこに食堂をあとにした。

「大丈夫？お腹減ってない？」

「・・・食欲ない」

「でも食べなきゃ・・・！」

まだ２人で話していた。

終始おだやかで優しい口調。

安心させたい親心が出ていた。

それはアイリもわかっていた。

「こんなにも辛いものなの・・・？」

「・・・それはベックに話して見ないとわからないわよ？」

「・・・・・」

「とにかく話さないと前に進まない。もう少しここにいて良いけど夜には部屋に戻って話しなさい。ベックも心配してると思うから」

「・・・うん・・・」