「・・・ねぇママ。・・・私、どうしたら良いのかな・・・？」

「・・・それはベックに相談するのが１番なんじゃない？」

アイリが独身の時に使っていた部屋にアイカとアイリ。

朝だと言うのにカーテンを閉めて部屋には内側から鍵をかけた。

薄い部屋の中。

椅子に座りながら横に座っている。

２人は真剣に話し合っていた。

「ベック・・・に相談するのは怖い・・・」

「でもあなたの旦那さんでしょ？」

「・・・・・何て言われるか、何されるか・・・どう思うか・・・わからない」

今にも泣き出しそうな声。

顔はうつむき表情は見れないがきっと辛い顔だ。

「・・・アイリはどうしたいの？」

「私は・・・」

結婚し、あれからずっと副船長室をベックマンとアイリの部屋にしている。

寝る時も仕事の時も使う部屋。

昨日の夜は一緒に寝たはずなのに早朝ベックマンは仕事のために起きるともうアイリの姿がなかった。

ベットの寝ていたと思うところを触っていると冷たかった。

何時間もそこにいない証拠だ。

「どこ行ったんだ？」

トイレもシャワー室も部屋の中で隠れそうな所は探したけどいなかった。

まぁ船の中にはいるんだろうと思い、仕事のためシャワーを浴びた。

浴び終わった後もアイリは帰ってこなかった。

安心は出来なかったが朝食で会えると思い、気にしないようにした。

そして朝の仕事にとりかかった。