アイリは目を開けた。

「・・・ん？・・・ここは・・・？」

周りを見渡すと何もない部屋。

廃墟に近いような場所で所々崩れてたり穴が開いている。

「・・・そうだ！ベックは！？」

人の気配はなかった。

この建物にいるのかな？

ってかなんで私ここにいるんだろう？

確か・・・街でデートしてて誰かにいきなり口抑えられて眠くなった・・・？

そうだ！誰かに襲われたんだ！！

・・・・・すごく嫌な予感がしてきた。

とにかくベックを探さなきゃ・・・！

足場の悪い中、色々な所を見て周ったが人の気配はなかった。

もうここにいないのかな？

１つの扉を開けてみた。

「！」

数メートル離れた所に誰かいた。

薄暗くてよく見えない。

座っており体は縛られていた。

少し近づき確認してみた。

「・・・ベック？ベックじゃない？」

慌ててかけより、うつむき加減の顔を確認した。

「！！」

あまりにも驚き口を手で覆った。

「ひどい・・・！どうしちゃったの！？ベック！しっかりしてよ！死んでないよね！？」

顔も少し腫れあがっており、上半身の服も破れそこから見れる肌が赤くなって腫れあがり血を流している部分もあった。

かろうじて息はしてるが、いつまで持つかわからない。

「あなたのせいよ？」

「誰！？」

入り口の方から３人の姿。

女性の後ろに男が２人。

「初めまして。赤髪海賊団大頭シャンクスの娘のアイリ」

「私の事知ってるの？」

「もちろんよ？あなた達の事は調べたわ」

「私達をどうする気？」

ベックマンの前に立ちはだかる。

「あなたにも真実の愛を見せてもらうわ」

「真実の愛？」

「その男ね、あなたには手を出さないから代わりにあなたの分まで殴られて？と言ったら無抵抗でボコボコにされてたわ」

勝ち誇った顔で言う。

「ひどい・・・！私の愛する人に何て事するの・・・！？」

睨みつける。

「あなたにも真実の愛を見せてもらう。そうね、その男を助けたかったら・・・この男達２人にレイプされなさい」

「私がその通りにすると思ってるの？」

「良いの？言う通りにしないとその男死ぬわよ？」