「あなた達、先程公共の場でKissしてたでしょ？私、そう言うのイラッと来るのよ。誰が見てるかわからないのにイチャチャ、ベタベタしてるのも頭に来る」

「・・・・・・」

そしてベックマンに目の前に来て言った。

「だからターゲットはあなた達に決めたの。どんな事をしてもどんな事をされてもお互いのためにどれだけ頑張れるか。愛と言う名のもとにね」

「何を考えてるか知らねェがお前に付き合う気はねェ」

「そんな事言って良いの？」

また合図してモニターに映し出された。

先程と変わらないがアイリ首元にカマが近づいた。

「！！」

「良いの？このカマで首跳ねちゃうよ？」

「・・・っ！・・・何をしたら良いんだ？」

「あははははは！やっぱり人質取られちゃうと言うこと聞いちゃうんだ。じゃ・・・抱いてもらおうかな？」

「出来ねェ」

「はぁ！？」

「アイリ以外抱かねェ」

「私もアイリだって言ってるでしょ！？」

ベックマンはゆっくり口を開け始めた。

「・・・まずお前の本名はアイリじゃねェだろ？
次にお前の本心は俺に抱かれる事じゃねェだろ？
最後にこんな事しても真実の愛は見つからねェ」

「！！」

図星を言われ悔しかった。

ここまで冷静に自分の心を読まれたのは初めてだった。

唇をかみしめ、ベックマンをにらんでいたが途端に口元が緩んだ。

「予定変更。本当はあの子に私とあなたがSEXしているところ見せたかったけど、もうそれは良いから・・・ボコボコに殴られて」

「！」

女性の目は本気だった。

「出来るでしょ？この子の事愛してるんでしょ？この子には手を出さないからこの子の分まで代わりにあんたが殴られて真実の愛を私に見せてよ？」

怒りにまかせて言う。

本心を言い当てられその怒りの矛先は暴力だった。

その時体格の良い男２人が出て来た。

ベックと同じぐらいの体格か？

格闘でもやって鍛えたのか、筋肉もすごかった。

男２人がベックの前に立ちはだかる。

「へへへ・・・無抵抗の男を殴るのも良いねェ」

「あんたたち、やっておしまい！」

その言葉が合図で襲い掛かった。