あれから１年後・・・。

約束をきちんと守り、そのおかげでベックマンとアイリは結婚した。

船で盛大に結婚式が開かれ、みんな幸せそうだった。

船長シャンクスも最初の頃は、【約束するんじゃなかった】や【まだ認めない】や【条件追加だ】など言っていたが、仲間全員に【約束を守ったんだから】や【もうそろそろ良いだろ？】や【アイリが可哀そう】など言われるが、納得など出来なかった。

「ねぇパパ、男に二言があると思っているの？」

「！」

そんな言葉を言われたものだから何も言えず認めざる終えなかった。

でも・・・

と言うことは・・・。

ベックマンが船長シャンクスの義理の息子になると言うことも意味していた。

「それはありえねェだろ！？」

シャンクスは叫んだ。

「じゃ、これからはお義父様と呼んだ方が良いか？」

ニヤリと副船長は笑った。

「！」

「気持ち悪っ！やめろ！！」

「私も嫌だなぁ・・・」

横に座っていたアイリが言った。

「だって・・・戸籍上はそうなるかもしれないけど・・・パパとママの子供になるのはありえないよ。ベックにはずっと私の旦那様だけでいて欲しいの」

真剣な顔だった。

それと同時に悲しいような辛いような寂しい顔をした。

それを聞いたベックマン。

アイリの頭にポンと手を置いた。

「安心しろ。冗談だ」

「良かったぁ・・・！」

安心した顔。

その光景は父であるシャンクスにイライラさせる行為。

自分の娘が他の男とイチャイチャしてる姿は見たくない気持ちはわかる。

でも本当に、もうそろそろ認めないと。

そう思い認めることにした。

「アイリ」

「何？」

「これやるよ」

小さな箱に綺麗にラッピングされていた。

「結婚祝い」

「え・・・？開けても良い？」

「ああ」

綺麗にラッピングを外し小さな箱が出てきて蓋を開けて見た。

「わぁ～！カワイイ～！」

箱の中には綺麗で可愛いブレスレット。

自分の腕に着けてみた。

「・・・似合ってるぞ」

「うん、パパありがとう！」

「水に濡れても少しぶつけても良いようにコーティングしているから安心しろ」

「うん！！」

笑顔のアイリ。

嬉しそうにブレスレットを見ていた。

その日も夜は宴をしていた。

仲間全員で騒ぎ祝いたくさん笑いあっていた。

シャンクスはお酒が進み、もうヤケ酒のようだった。

そしてアイリ以外全員飲んでいた。

次の日の事を考えていつもは、ほとんど飲まないコック達でさえたくさん飲んでいた。

部屋に戻って行くのは幹部達であってあとは、ほとんど甲板でつぶれていた。

アイカは甲板で後片付けをしていた。