少しばかしのヤキモチ屋
「…」
「…」
なにこれデジャブッ!!
高尾の家へと着き、自分の部屋へと招き入れた高尾。
しかし、お互い向かい合って正座をし会話がないこの状態。
心の中で叫びながら高尾は頭の中でぐるぐると思考を巡らせる。
真ちゃん部屋に上げたのはいいけど、変に意識しちゃってなんも話しできねぇ!
別に意識することなんてないんだろうけど、さっきの会話の流れからして…ほら、俺と真ちゃんの関係が変わるかもしれな…。
…あれ?
そこでふと高尾は考える。
真ちゃんとの関係が変わるかもって思ったけど…。
そもそも、俺って真ちゃんのことどう思ってんだ?
"バスケ無しにして、俺のことをどう思っている"
なんて、真ちゃんに聞かれたけど。
バスケ有りの話であれば、俺にとって真ちゃんはこの秀徳のエース様。
黒子の言葉を借りたら、俺の"光"。
大事な相棒。
…だけど、バスケ無しで考えてみるとどうなんだろ。
…俺は…。
「…ねぇ、真ちゃん」
高尾はギュッと自分の制服を掴みながらおずおずと緑間を見つめる。
「なんだ」
「あのさ、聞きたいんだけど…真ちゃんは、俺の事どう思ってんの?バスケ無しにしてさ」
「それは、さっきお前にした質問なのだよ
質問を質問で返すなんて」
「いや、分かるよ?真ちゃんの言いたいことはさ
でも、俺分からなくて」
「分からない?」
「…なんて言えばいいんだろ
いやまぁ、そのまんまなんだろうけど
俺、真ちゃんの事どう思ってんのか自分でも分からなくてさ
今日の昼に、真ちゃん告白されてたじゃん?
それ見てからすげぇ、心がもやもやして、むかむかして…
真ちゃんの隣に立つの、俺以外だと嫌だなーって、考えただけで泣きそうになっちゃって…
この気持ち、なんなんだろーって…思っちゃってるわけですよ」
「…」
「いや、気持ち悪いこと言ってるのは分かってんのよ?
分かってんだけど…なんか…うん…あれ…?」
淡々と話していた高尾だったが、ふとあることに気付いて言葉が止まった。
…いやいや、待てよ?
今言葉にして分かったけど…俺…。
真ちゃんの事、好きすぎじゃない?
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