少しばかしのヤキモチ屋
「うわ、待って…真ちゃん、待って」
自分の緑間に対する気持ちに気付いてしまい、高尾は今更ながらカァァと恥ずかしさから顔に熱が集まり赤くなる。
俺、さっき真ちゃん目の前にしてすげぇ恥ずかしい事言ってた…やば、無意識だとしても恥ずかしすぎる。
どんだけ真ちゃんの事好きなのよ、俺ぇ…。
「俺はさっきから待っているのだよ」
「うん、そうね…さっきから真ちゃん良い子に待って」
口角を引くつかせながらぎこちない笑みを緑間へ向けながら離していると、緑間と自分の距離がいつの間にか近くなっており、高尾の言葉は止まってしまう。
「ちょぉ!真ちゃん近い!なんでそんなに近いのよ!」
「お前が逃げないようにするためだ」
「逃げるってそんな、俺真ちゃんから逃げた事」
「昼に俺から逃げるように去ったのはどこの誰だ?」
「それは…真ちゃんに彼女出来たらーって考えたら…顔、見づらくなっちゃって」
「…はぁぁぁ」
困ったように眉を下げながら言う高尾の姿を見て、緑間は大きなため息をつきながら高尾の両肩を掴んだ。
「え、なにそのクソデカため息」
「お前は…まぁ、俺の事が嫌で避けてたわけではないようだからこれ以上は追求しないでやる」
「なんで俺が真ちゃんのこと嫌になるのよ
そんな事あるわけないじゃん」
「…なら、どうなんだ?
俺の事、どう思っている」
「どうって…え、この話まだ続ける?
さっき俺、恥ずかしい事口走ってたじゃん
もうそれで終わりでよくない?俺、恥ずかしさで死んじゃう」
「だめだ、ちゃんと言え
言うまで離さん」
「う…真ちゃん強引過ぎなんだけど…」
肩を掴む手に力が込められ、微かに痛みを感じるのと同時に緑間の真剣さが伺える。
高尾は、自分の口元を手で隠した後に小さく息を吐いた。
「…真ちゃん、笑わない?」
「笑う要素がないのだよ」
「…あんね、真ちゃん」
「俺、真ちゃんの事、好きみたい」
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