身体の熱さに見舞われて


「…ごちそうさまでした」

ゼリーを完食した骸はそう言い、雲雀は骸の頭へとスッと手を伸ばして優しく撫でる。

「…よく食べたね」

「…あの…」

「ん?」

大人しく撫でられながらもどこか落ち着かない様子の骸は、伏し目がちに雲雀を見て、その視線に気付いた雲雀は骸の顔を覗き込む。
頬の赤みは以前変わらず、その頬へと手を移動させると、やはり熱い。

「…先ほどから…違和感がありまして…」

「違和感?」

「…やはり、なぜか子ども扱いをされているような気がしてならないのですが」

「別にそういうつもりはないけど
ただ、頑張って食べてたから褒めただけ」

「なんだか、やけに慣れていませんか?
そういう…子どもをあやすような…まさか子どもが」

「いないよ、なに言ってるの君」

ハッとしながら口を抑える骸を呆れた様子で見つめた後、雲雀は"たぶんこの子のせい"とボンゴレ匣を懐から取り出した。

「…それは…」

「ロールがけっこう甘えん坊だから…そのせいじゃない?
僕としては、そういうつもりはないんだけどね」

「…なるほど…恭弥って、小動物とか好きですもんね…お似合いかと」

「それ、褒めてる?」

「ふふッ、褒めていますよ?ちゃんと」

弱々しく微笑む骸を見て、自分もふと笑みを零してしまう。

「…お腹に食べ物入れたことだし、あとは薬飲んで休みなよ
薬も買ってきたし」

ピタッ。

「…骸?」

レジ袋から風邪薬を取り出しながら告げると、一瞬骸の動きが止まるのを見て名前を呼ぶと、骸の頬にツーッと一筋の汗が伝う。

「…く、薬は結構です
どうせすぐによくなるでしょうし」

「いや、飲んだ方がいいと思うけど」

「…し…しかし…」

「もしかして、君…」










「薬、嫌いなの?」










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