小さいなりにも
「…骸様」
「…ん…」
「起きてください、骸様」
自分の名前を呼ぶ声。
骸はピクリと反応をした後にゆっくりと瞳を開けて、まだはっきりしない意識の中自分を呼んだ声の主を探した。
「…千種…?」
「…なんでこんなところで寝てるんですか…探しましたよ
フランも一緒にいるし…」
「…」
千種の顔が視界に入り、呆れたような言い草で言われて目を擦りながら上体を起こして周りを見渡す。
すると、いつの間にか夜が明けており朝日が昇っていた。
「…朝…」
「フラン、起きて」
「んー…ふひ…ふひひ…あめんぼ…」
フランを起こす千種の声に骸がフランへと顔を向けるとふにゃふにゃとした表情でわけの分からない寝言を言っている。
「2人とも朝起きたらいないし…何してたんですか」
「夜中にアイスを食べて…そのままここで眠ってしまったようです」
「…はぁ…」
骸の言葉に千種は呆れたようにため息をつき、スマホを手に取りどこかに連絡をし始めた。
「犬、骸様とフラン見つけたから…うん、コンビニの近くの公園…」
どうやら同じように探していた犬に連絡をしているらしく、それを横目に見た後に骸はフランの肩へと手を伸ばして軽く揺する。
「フラン、起きなさい」
「へへ…ししょー…あめんぼ…姿焼き…」
「どんな夢ですか…まったく」
未だに起きる気配のないフランにおかしそうに笑みを浮かべた後、骸は立ち上がるとフランを抱き抱えた。
「骸様、俺が」
「いえ、大丈夫です…昨日は、フランに助けられましたのでこのぐらいは」
「…いったいなにが…」
骸の言葉の意図が分からずに首を傾げる千種を見て、骸は自分の唇に人差し指を当てた。
「…秘密です」
「さて、帰りましょうか
少し肌寒いですし」
「…今日、けっこう暖かいですけど」
「え?」
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