小さいなりにも


「ししょー、スプーンもらってきましー…あり?」

数分後、コンビニからスプーンをもらって骸が待っているであろう公園へと戻ってきたフランは、ベンチへと向かい骸の姿が見えると声を掛けるもふと気になり言葉をやめてゆっくりと近付いていく。
すると、骸は瞳を閉じており、小さく寝息が聞こえてきた。

えぇー、この短時間で寝ちゃいますか、普通…。
でもさっき、ししょーの顔見たら隈できてたし寝れてない、とか?

「…ししょー、起きてくださーい
こんなとこで寝たらあいす、溶けちゃいますー」

「…ん…」

ゆさゆさと軽く揺すってみるも、小さく反応を示すが眉間に皺を寄せる程度で起きる様子がない。

「うむむ…」

だめだ、ぜんっぜん起きやしない…。

「しーしょー」

顔を近付けて至近距離で見つめるも、起きない。

…こーやって、ししょーの顔間近で見るの初めてですけど、むーだに整った顔してるんですよねー…この人。
これじゃ、黒曜中の女共が群がるのもわかりますー…中身はくそですけど。

頬に手を伸ばして、先ほども見た目の隈を指で優しくなぞりながら瞳を細めた。

…隈、思ったよりも濃いなー…ずいぶんと眠れなかったんですかねー。
いつも基本的にみーより早く起きて、みーより遅く寝てるから全然気付きませんでしたけど。
千種さん達、気付いてるんでしょうかー…。










…まぁ、子どものみーがどうこうできるわけではありませんけど。










「…よいしょっ…と」

骸から手を離して隣へと腰掛けると、骸の肩に手を回してゆっくりと自分の太ももの上に頭が乗るように静かに動かした。
深い眠りについているのか、骸は目を覚ますことはない。

「…あーぁ…」

少し溶けかけている自分のアイスを袋から取り出し、フランはぽつりと呟いた。











「…こーいうの、"もどかしい"って、言うんですかねー…」










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