心の奥底ではなにを思う?


「ッ…は…!!」

骸はカッと瞳を見開き、上体を勢いよく起こして浅い呼吸を繰り返す。


…今のは…夢…いや、しかし…それにしてはリアルな…。


暑くないのに、身体から汗が吹き出ている。
じっとりとした汗のせいで、着ている浴衣が張り付いて不快感で骸は眉間に皺を寄せた。

「…骸」

「!」

ふと下から名前を呼ぶ声が聞こえ、視線を向けると眠たげな表情の雲雀が視界に入る。

「…すいません、起こしましたか?」

「まぁね…ふぁ…まだ5時にもなってないよ」

「え?」

欠伸をしながら時計を見て時刻を告げられ、骸は驚きつられて時計を見ると雲雀の言う通り、先程瞳を閉じてから1時間も経っていなかった。


…もう結構な時間が経っていたのかと思ったが…まだ1時間も経っていない…。










…しかし…あの夢は…。











『骸クン』












酷く、長く感じた。












「ッ…」


また眠りに落ちたら、あの夢の続きが見えてしまいそうで。

眠るのが…少し、怖い。


「骸」

「ッ」

自分の名前を呼ぶ声にハッとすると、いつの間にか雲雀が顔を覗き込んでジッと見つめていることに気がついた。

「…貴方はもう少し眠っていてください
僕はフラン達が心配しますのでもう」

「骸」

再度名前を呼びながら雲雀はゆっくりと腰を浮かして立ち上がり、骸へと手を差し出す。
その手を骸は不思議そうに見つめた。

「あの、恭弥」









 
「少し外、歩こうか」












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