勘違いから始まる関係


「なぜ、貴方が…」

未だに頭が揺らぐ中、骸は雲雀を睨みつけるように見上げた。
雲雀はトンファーを首元に押し付けたままジッと骸を見下ろす。

「鬼ごっこ、しにきたんだけど
君、自分で言う割には逃げもしないし反撃もしない…
…僕のこと、舐めてるの?」

「ッ…けほッ…鬼…ごっこ…」

なにを言っ…。

じとりと鋭い目つきで睨みつけられ、トンファーにグッと力が込められ喉を圧迫し、苦しさが増す。
骸は雲雀の言葉に疑問を持った後、その約束を思い出す。

「そ、れは翌日の話でしょう…まだそんな時間ではな」

「日、跨いだから君の言う"翌日"になってるけど?」

雲雀は自分の学ランの内ポケットに手を伸ばすとスマホを取り出し、骸の顔の前へと差し出した。
画面の明かりに顔を顰めた後、表示された日付と時刻。










0:05。










確かに日を跨いでいる。
日を跨いではいるのだが…。









「…さ…」

「?」

「流石に非常識過ぎでは…?!」









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