怪しい動きにご注意を


ブォンッ!

「「!」」

勢いよく白蘭と骸の間に空を切る音が響き、2人は驚いて目を見開いた。










「ねぇ…なにしてるの?」










いつの間にか部屋に侵入していたのか、雲雀が骸と白蘭の間に骸を庇うように立っていた。

「おや、雲雀クンじゃないか
君も久しぶりだね」

「…恭弥…なぜ…」

「…」

雲雀は骸を一瞥した後に手にしていたトンファーを白蘭へと振り落とす。

「おっと」

白蘭はそれを避けると少し距離を取り、笑顔を浮かべたまま両手をあげる。

「いきなりひどいじゃない」

「人のものに手を出す奴に、容赦はしないよ」

「人のもの…」

雲雀の言葉が引っかかり、白蘭は瞳を細めながら影に隠れる骸に視線を向け、骸はその視線にビクリと身体を跳ねさせる。

「…へぇ、なるほどね…そういうことか」

「これ以上、この場にいるならそのまま君を咬み殺すよ」

どこか納得のいったような声を漏らす白蘭に、雲雀は再度トンファーを向けて距離を詰めようとする。

「待って待って雲雀クン
これ以上、僕はなにもしないよ」

距離を詰めようとする雲雀に降参というように再度両手をあげる白蘭。
それを見て、雲雀はトンファーを構えたまま動きを止めた。

「今日は骸クンに会いに来た
ただそれだけなんだからさ」

「…」

「ね、骸クン?」

雲雀からピリついた雰囲気を感じ取りながらも、ひょこっとと顔を覗かせてくる白蘭から骸は目をそらす。

「…えぇ…その、ようです」

「…ほら、骸クンもこう言ってるし
それじゃ、僕は今日はこれで帰るとしようかな
あんまり長居すると怒られちゃうから」

くるりと背中を向けて、骸の部屋の扉まで歩いていき、ドアノブに手をかけた白蘭は再び顔を向けてひらひらと手を軽く降る。










「また来るね、骸クン」










バタン。










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