自分勝手過ぎるので


「…一体何処に」

帰路につきながらもやはり見当たらず、そのまま夜が更け、雲雀は畳の上に敷かれた布団の上で仰向けになりながら呟く。

「ヒバリ、ヒバリ」

「!」

窓の方へと顔を向けると、夕方一度自分の元から離れていったヒバードがおり、雲雀は上体を起こし立ち上がると窓に近付いた。

「珍しいね、君が家まで着いてくるの
自分の家に帰らないのかい?」

指をソッと伸ばすと、ヒバードはその上にちょこんとのり頭を撫でると目を細めている。
雲雀は小さく微笑みながら自分の布団へとそのまま連れていき、布団の上へと乗せた。

「僕はもう眠るから、好きな時に出ていくといいよ
そのまま一緒に寝てもいいけどね」

眠気が襲い、欠伸をしながらヒバードを見つめるとその場に座り丸くなってヒバードは目を瞑った。

「…おやすみ」

それを確認した雲雀は一声かけると、同じように瞳を閉じる。









"気付いてないんですか?"










沢田綱吉のあの言葉…。









「…どういう…い…」

意味を考えようにも頭が回らない。
雲雀はそのまま、意識を手放した。




 




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