開かぬなら無理やり開けようその口を
まぁ、別に俺蓮に対してそんな怒ってる訳じゃねーんだけどね?
そんな大袈裟な喧嘩内容ではねぇし。
喧嘩内容?そりゃ...。
蓮が毎晩毎晩飽きもせずに俺の事求めてきて俺の体が持たねぇんだよ。
流石の俺でも毎晩は無理だって。あまりやり過ぎんのも尻痛いしいつの間にか気失って朝になってるし。
それに比べて蓮はなんなんだよ。どんだけやってもバテねぇし次の日も俺より先に起きてるし。
俺も一応男だからさ、プライドとかあるわけよ?小さいプライドかもしれねぇけどさ。
だから、いつもなら俺が折れてるけど今日は蓮が折れるまで無視することにした。
無視するなんてひどくね?って思うかもしれねぇけど、普段俺が何回イかせられてると思ってんのよ。気失うまでだぜ?
それに比べたら無視なんてー...。
ガシッ。
「おッ?!」
ドサッ。
「おぉッ?!」
突然肩を捕まれたと思いきやそのままソファーの上に押し倒されてきょとんとしながら蓮を見上げる。
蓮は真顔でジッとホロホロを見下ろしており、サァァとホロホロは顔色を青くした。
あれ、ちょっと待って...。
すげぇ怒ってね?!
とんがりも心なしかすげぇ伸びてるように見えるし!!
やり過ぎた?無視は流石にやり過ぎた?!
これもうすぐ謝った方が...!!
しかもこの体制だとまたいつものエッッなことが。
そう思いながら口を開こうとすると蓮の手が自分の脇を掴んだ。
「ちょ、な」
こちょこちょこちょ。
「でぁ?!ッく...ぶはッ」
なにをされるかと身構えているといきなり脇腹をくすぐられて驚きからビクッと体を跳ねさせながら声をあげる。
だんだんとくすぐったさからぷるぷると体を震わせて口から声が漏れていく。
「だははははッ!ちょ、やめ、蓮くすぐった!」
「おや、俺を無視すると決め込んだのなら最後までやり遂げてみろホロホロ」
「む、無理だわ!これ、卑怯...ッひは」
「無理だなんだとやってみなければわからんだろうが
とりあえずそうだな、貴様が先程から俺の事を無視していた時間である10分間は俺も貴様の事を無視するとしよう
いやはや、最愛なる者を無視するなど心が痛んでしまう」
「あッ、ぐふッ、お、俺、それ以上無視してたッ
お前の...ひッ、た、体感ッ、おかじ」
「そこまで言うなら本当に貴様と同じだけ無視をしてくすぐりを継続してもいいが」
「あふッ、ふははッ、か、勘弁ッ、あ」
「...それでは貴様の事を今から無視するとしよう」
「頑張って耐えるんだな、ホロホロ」
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