開かぬなら無理やり開けようその口を


「ぶはッ」

おーおー、蓮の奴怒ってんなぁ。

クッションを顔面に当てられて表情を歪める蓮を見てホロホロは思わず吹き出しながらそう思った。
視線が合い、"やべ"と思いながら再びテレビへと顔を移す。

「人の言葉を無視し、暴力をしながら笑うとは大した根性だなホロホロ」

口元をひくつかせながらホロホロへと体を近づける蓮を遮るように先程投げたクッションを手にし自分の顔を隠した。
ジトリとした目付きで蓮はホロホロを見つめる。

「言いたいことがあるのならばはっきり言え」

「...」

「...」

言いたいことならさっき俺は全部言った。
だから、これ以上言うことはない。

あとは蓮の態度次第。

「意地でも俺とは口をききたくない、そう言うことだな?」

その問いかけにもホロホロは返事をしない。










さぁ、蓮はどうでるか。










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