最近あいつらの様子がおかしい
「おい貴様、それは俺の物だろう
なにを勝手にとっているんだ」
「あー?こーいうのは早いもん勝ちだろ?
ちんたら食ってる蓮がわりぃんだよ」
「ほぅ...」
こいつら、まぁた喧嘩してら。
チーム・THE・蓮である3人で修行を終えた後、食事をしに来たわけだがいつものごとく喧嘩をし始める蓮とホロホロを見てチョコラブは呆れた様子で眺めていた。
蓮は自分の分のおかずを勝手にとっておきながら反省の色を見せずに挑発をしてくるホロホロを瞳を細めながら見つめており、近くにおいてあった馬孫刀に手をかける。
「え、ちょ、それはだめだろ!」
「うるさい、黙れ
俺のものに勝手に手を出す馬鹿者はいっぺん痛い目に合わないと分からないらしいな」
「食事中はお静かにが普通だろうがうぉぉい?!」
店内にも関わらず馬孫刀をホロホロに向かって蓮は振り回し出した。
と言っても、どうぜパッチ族が経営してる飯屋だしいっか。
「...いや、よくねーな」
チョコラブはふと自分の考えにツッコミをいれながらブンブンと頭を横に振る。
「おいお前ら、そろそろいい加減にしねーと俺が全部くっちまうぞー?」
ホロホロを壁に追いやり止めを誘うとしている蓮へと向かって声をかけるとピタリと動きが止まり、馬孫刀をブンッとひとふりした。
「それは困る、腹が減ってはなんとやら、と言うしな」
「え、あのー蓮さん?なんで縛ってんですかねぇ?」
蓮は黙々とホロホロの体をロープで縛っていく。
「貴様がいると食事が進まんからな、俺達が食い終わるまでそこで見ていろ」
「はぁ?!ちょ、俺も食いてぇ!まだ腹一杯になってねぇ!!」
「知らん、チョコラブ残りはすべて俺達二人で食べるとしよう」
「うぇーい!さっすが俺達のリーダーは言うことが違うぜぇ!」
「まっ、ごめんって蓮!」
「俺の飯とっといてぇぇぇえ!!」
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