この痕に秘められた


「他の奴等に俺達の関係を知られていないんだ
このくらいやってもバチは当たらないだろう?」

「ほんっと、俺の事好きすぎだろお前...まぁ、でも」

ホロホロは頬をかきながらチラリと蓮の首筋を見つめてそっと顔を近づける。

「?なんだ」

「いや、俺だけつけられんのって不公平だなぁと思ってよぉ」

「...あぁ、なるほど」

蓮はホロホロの言いたい事を察したのか着ている中華服のボタンを少し外して首筋をさらけ出す。

「つけたいのならばつければいい
それとも、付け方がわからないのか?」

「うぐ...ッ...わ、わかるわ!お前にさんざんやられてるし...」

ニヤリと笑みを浮かべながら挑発するような口ぶりで言う蓮にホロホロは首筋に唇を寄せるとぎこちなく吸い付く。

「...あれ、蓮みたいに濃くつかねぇ」

"このくらいか?"と思いながら唇を離して確認をするもうっすらと今にも消えてしまいそうなピンク色しか見えずにホロホロは蓮を見る。

「む?それはおそらく吸い付きが足りないのではないか?」

「吸い付き?でもあんま強くやるといてぇよ?」

「その位やらんとつかんのだ」

「ならもっかい...って、思ったけどやめた
そろそろあいつら風呂から出てくるかもしれねぇし」 

再び吸い付こうと顔を近づけるも"そういやあいつら風呂入って出てくる頃か"と思いながらホロホロは動きを止めてスッと顔を離す。

「もうそんな時間か」

「俺もあいつら出たら風呂入るわ」

「なら俺も入る」

「あ?なんでだよ
別々に入ってもいいじゃんか」

「逆になぜ別々に入るんだ
それに、一緒に入った方が付け方、教えられていいと思うのだがな」

蓮はホロホロから体を離し中華服のボタンをつけ直しながら言う。

「...そうだけどよぉ」

「あと風呂に入っていないのは俺達だけだ
ばれることもなかろう」

「あー...」

「...なんだ、先ほどからその反応は
なにかあるのか?」

煮え切らない態度のホロホロに疑問を抱いて立ち上がりながら顔を向けるとなにか言いたげな表情をしているのに気付く。

「なにを考えている、変態め」

「へんた...ッ、いやまぁ...そーいうこと考えてたけど」

「さっさと言え」

「...全裸でそーいうことするってことはムラムラ、するじゃないですか」

「俺はともかく貴様はそうだろうな」

「でもここでやれねぇし、ムラムラした状態で放置されそうだから一緒に入ろうか悩んでます」

「...そうだな」










「放置プレイもたまにはいいかもしれん」

「え、や、やめろよぉ...?」










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