喧嘩続きの彼等の秘密


「だぁぁから!なんでお前はいつもそうなんだよ!」

「朝から喧しい、口を開くな息をするな」

「俺に死ねと?!」

「まぁた朝からやってるなぁ、あいつら」

朝から声を荒らげているホロホロを見て葉は困ったような口振りでいう。

「ふわ...おはよう葉くん」

「おぉ、おはようさんリゼルグ」

「...あれ、二人とも帰ってきてたの?」

ごしごしとめを擦りながらリゼルグは蓮とホロホロがいることに気付いて葉の隣へと腰かける。

「おー、あいつらどこで喧嘩してたかは知らんけど朝になったら帰ってきたぞ」

「朝帰り?いったいどこでなにしてたんだか...」

「うぇっへっへ、ちゃんと帰ってきたんだからいーじゃねぇか」

「そうだけどさ...あれ?」

リゼルグは二人の様子を観察しているとふとなにか気になったのか首をかしげた。

「どうしたんよ?」

「いや、僕の気のせいかもしれないけど...珍しくホロホロくんが蓮くんにくっついてるなぁって」

ぶつぶつと蓮に対する文句を言いながら蓮の背中へと寄りかかっているホロホロ。蓮は"息をするなと言ったろう馬鹿め"と言うもくっつかれて嫌がる素振りは見せていない。

「確かにそうだなぁ、喧嘩して仲よくなるのはいいことだなぁ」

「...まぁ、別にいっか
そういえば葉くん、1つ聞きたいんだけど」

「ん?」










「なんで竜さんは縄でぐるぐる巻きにされて柱にくくりつけられてるの?」

「...お前の貞操守るためなんよ」

「えっ」










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