騙すなんて人聞きの悪い
「それならば、俺はホロホロとチョコラブ
この二人を貰おう」
本戦会場であるパッチ村へと無事にたどり着き、今後の戦いの情報を持っていたチョコラブと出会った。
なにやら、今後は3人一組のチーム戦になるらしい。
なるらしい、のだが...。
「...は?」
後ろから肩をポンッと叩き、そう宣言する蓮の言葉に不意を突かれてホロホロの口から間抜けな声が出てしまう。
ちょいと待て、今こいつなんて言った?
俺はホロホロとチョコラブを貰おうだぁ?
「いや待てよ!!」
自分の肩に置かれていた手を振り払いながらホロホロは蓮へと向き直った。
「なんだ」
「なんでお前が勝手に決めてんだよ!」
「これしかチームの振り分けが出来んからだ
葉はともかく、竜はリゼルグとチームを組みたいらしいからな」
「ならお前が葉のチームに」
「俺がなぜ奴と組まなければいけないんだ」
「それは俺も言いたいんだけど?!
なんでお前と組まにゃいけんのよ!」
「これしかチームの振り分けが出来んからだ」
「あれこれエンドレス?!」
「それとも、貴様は他に組めるような奴がいるというのか?
ここに来るまでの道中、俺達としか行動していないんだ
そういう伝もなかろうに」
「うぐっ」
「それか、あのいけすかないX-LAWSとやらの仲間に入れてもらうと?
それ以外となると...あのハオのチームしかないのでは?」
「くっそ!どっちも嫌だわ!」
「ならば諦めろ」
「だけど、こんなさっき会った奴を信用してチームなんて組めるわけねぇ!
それに、俺は!」
ホロホロは自分から背中を向けて歩きだそうとする蓮に向けて指を指した。
「俺はお前が嫌いだ、蓮!!」
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