暑い日には


「ホロホロ」

「んー?今度はなんだよ...おっ、当たり棒だラッキー」

蓮はゆっくりとホロホロへと近寄れば顔を近づけていく。蓮の顔が近くに来ると、先ほどまで自分が食べていたアイスの棒を蓮の口へと突っ込んだ。

「むぐっ!貴様、なにを」

「それ、当たりだからやるよ
俺さっきアイス食ったし、蓮にあげるわ」

「...それはどうも...」

蓮は口に入れられた棒を取り出しよく見るとホロホロが言っていた通り"あたり"の文字が見える。
蓮はぴんっとなにか思い付いたのか再び棒を口のなかに入れた。

「間接キス」

「ぶっ!!」

蓮が真顔でそう言うとホロホロは思わず吹き出してしまう。

「まさか貴様からそういうことをしてくるとは」

「待って、ちが...そう思われるのは予想外だった」

「別によかろう、間接キスなんかで恥ずかしがるな
それより恥ずかしいことをいつもしているのだから」

チュッとアイス棒にキスをしながらニヤリと口角をあげて笑う蓮に思わずホロホロは顔をそらす。

「そりゃ、してるけどそれとこれとは別だろ!」

「なにを想像してるんだ、変態め」

「へんっ...?!そんなこというお前も変態だろ!」

「それは否定はしないな
今半裸状態のお前を見て少しムラついているしな」

「お前さっき興奮しないって言ったじゃん!」

「興奮ではない、ムラッだ」

「一緒!それ一緒だろーよ!」

「チッ、うるさいやつだな」

蓮はめんどくさそうに舌打ちをすれば近くにあったホロホロのTシャツを手に取りホロホロに向かって投げ渡す。

「へぶっ!」

「これ以上は言わんぞ
さっさと服を着てクーラーをつけろ
いつまでもその格好をしている場合は誘ってると認識し、お前を犯す」

「...いやーん...蓮さんのえっちぃ」

ホロホロは蓮の言葉を聞いて仕方無さそうにTシャツを着始める。

「...ほらよ、これでいいかよ」

「ふむ...」

蓮はTシャツを着たホロホロの姿を頭から爪先までじっくりと眺める。

「今度はなんだよ」

ホロホロはぴっとクーラーのボタンをつけながらなにも喋らない蓮へと顔を向けた。

「...いや」










「Tシャツに下着もえろいな...と」

「...お前少し休めよ、普段はそんなポンコツじゃねーだろ」










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