暑い日には


「...」

「あー...づい...」

まだ暑い日が続く今日この頃。
皆さんはどうお過ごしでしょうか。
俺は今、自分の理性と戦っています。

「...ホロホロ」

「あー?なんらよ?」

蓮は目の前で扇風機を陣取って、アイスを口に咥えているホロホロを見下ろしながら声をかける。ホロホロはこちらを向くわけでもなく返事のみをした。

「どうもこうもない、貴様なんて格好をしているのだ」

蓮は瞳を細め眉間にシワを寄せながら再度ホロホロに問いかける。

「格好って...上半身裸にパンツだけど」

ホロホロは口からアイスを離せば自分の現在の格好を淡々と述べる。

「そうだけどそうではない
部屋の中だからと言っていつまでもそんな格好をするな
せめて、Tシャツ1枚でも着ろ」

「あちぃんだもん、やだわ
いーじゃん、蓮しかいねーんだからよ」

「ならクーラーをつけろ
なんのための文明の利器だ」

「クーラーだと体冷えすぎてやなんだよ」

そのわりには暑い暑いと文句を...。

「なんだよー、蓮
もしかして俺の裸に興奮s「あ?」

ホロホロがニヤニヤとにやけながらこちらを見てくるので睨み付ければ大人しくなる。

「なんだよ、そんなに怒らなくてもいいだろー?」

「馬鹿なことを言っているからだ、馬鹿ホロが
だいたい、貴様のそんな格好飽きるほど見ているんだ
今さら興奮など...」

チラリと再びホロホロへと目をやる。ホロホロの身体から暑さで汗が頬を伝い、若干頬に赤みが増している。

「あーっ、アイス溶ける!」

アイスが暑さでだんだんと溶け始め、慌てて溶けている部分を舐め始める。










目には悪い光景だ。










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