いつもの時期がやってきました


「…そんで、これがお前の考えってわけ?」

「そうだ」

「…蓮さんよぉ」

「なんだ?」

ホロホロはフッと笑みを零しながら、自分の身体を淡々と縄で縛り上げる蓮を見上げた。










「これはおかしくね?!」










「なにがおかしいというんだ」

「いで!」

ギュッと紐を強く引っ張り、きりが良くなったのか結びながら蓮はホロホロの言葉に首を傾げる。

「これが一番の最善手だろう
貴様が俺に触れなければ、くっつくこともないしな」

「いやいや、これはおかしいっての!
他になんか方法あんだろ!」

「ほぅ、例えば?」

「例えば…あー…えーっと…」

思いつかないのか、ホロホロの視線が宙に泳ぐのを見て蓮は"やはりな"と呟いた。

「貴様の小さな脳みそでは考えつかなかったか」

「唐突にディスるのやめてくんね?!」

「…俺も本当はこんな事をしたいわけではない」

キャンキャンと犬の様に吠えるホロホロを一瞥した蓮は、スッとホロホロから視線を外して小声で言う。

「ッ…蓮…?」

ただならぬ雰囲気にホロホロは吠えるのをやめて蓮を見上げた。

「…何度も言うが、普段自分から甘えに来ない貴様が、どういう原理か知らないが俺に甘えてくれるのは心底嬉しいのだ」

「…」

「しかし、年々夏の暑さを更新し続けている現在、いくら冷房完備しているとはいえ貴様の体調が心配になる
先程、貴様は考えすぎだなど抜かしていたがそこまでなるのも無理はない」

蓮はゆっくりとホロホロへと視線を向けると、顎へと手を伸ばしてクイッとホロホロの顔を少し上げてジッと視線を交わす。






 


「…それほどまでに、俺が貴様を愛している、というのを理解しろ…ホロホロ」










「…蓮…」

…なんだかんだ、馬鹿にしたり悪態ついたりするけど、本当に蓮は俺のこと…。

「ッ…蓮、俺」

「断じて」

「?」

ジーンと蓮の言動に感動を覚えたホロホロが返事をしようとするも、蓮の発した言葉にホロホロはきょとんとした表情を浮かべる。

「断じて、貴様の事を拘束した状態で俺に触れられない状況を作り、泣いて俺を求める姿が見たい、なんて考えがあるわけではないからな」

「お前、絶対にそれが目的だろ」











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