海に行こうか


「んはぁ、つんめて!」

無事にかき氷を入手した2人は自分達のパラソルへと戻り、ホロホロは自分のかき氷を口へと入れると暑さが吹き飛ぶような感じがした。

「元気そうでなによりだが、もう少し静かにしろ」

「別にいいだろー、外なんだし」

「外だからこそだ、馬鹿者
公共の場だと言うことを忘れるな」

「へーへー、あ、蓮は何味だっけ?」

「イチゴだ、無難にな
そういう貴様はブルーハワイだったか?」

「そそ、ブルーハワイ
おかげで見てみろよ蓮」

「なんだ…」

蓮の名前を呼びながらホロホロはんべ、と舌を出して真っ青になった自分の舌を見せた。

「んへへ、おへのひた、あほい?」

「…青いが、その間抜け面はやめろ」

「間抜け…ッ…」

蓮からの指摘にホロホロはギュッと固く口を閉じてしまい、蓮は"冗談だ"と付け足してかき氷を掬って口へと入れた。

「…そういう蓮はどうなんだよ」

「なにがだ?」

「舌、赤くなってるのか見せてみろよ」

「なぜ見せる必要が」

「いいから!」

「…なんなのだ、まったく」

ホロホロの勢いに負け、蓮は諦めたように息を漏らすと微かに口を開けて舌を出した。

「ん…どうら?」

「…」

「…?ほろほろ?」

あ、あれ…なんか…。

「おひ、きひへ」

「蓮」

「む、なんだ?もう見終え…」










「なんかえっちだから、舌出すのやめて…!」

「貴様が言ったのになにを言ってるんだ、馬鹿ホロ
気持ちは分からんでもないがな」










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