一人、お独り、寂しんぼ


「ごほッ、ごほッ」

「あー、ものの見事に移っちまったな…」

ホロホロが体調を崩してから2日後。
体調が全回復したホロホロはベットの上で咳き込む蓮を見て申し訳無さそうに言う。

「わり、俺のせいだわ」

「けほッ…気にするな
看病をする以上、感染してしまうことは容易に想像できた事だ
貴様が1日で復活しただけでもよしとしよう」

「おー…今日は俺が看病するからよ
蓮がこの前買い出し行ってくれたから今日は付きっきりでいれるし」

「馬鹿者、看病するのはいいが付きっきりはよせ
また貴様に移ったら元も子もない
必要な時はスマホで連絡をするからそれまでは一人でリビングで待機をしていろ」

ごろんと蓮は横になりホロホロへと背中を向けるも、部屋から出ていく様子はない。

「…おい、話を聞いて」

「…蓮」

再度出ていくように言おうとすると、ホロホロが名前を呼びながベットに腰掛けて頭にそっと手を伸ばして軽く撫でてくる。
驚きのあまり瞳を丸くして見上げていると、へらりと気の抜けたような笑みを浮かべていた。










「俺が一緒にいてぇからいたいの…だめ?」

「…さっさと出ていけ、馬鹿ホロ」










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