その背中も愛おしくて
-後日談-
「...」
俺はキッチンに立って洗い物をしてる蓮の背中をジッと見ていた。
そういや、前に蓮が俺の背中どーこう言ってたよなぁ。
俺はあいつの背中見慣れてるけど...確かに、よくよく考えると俺より前にいたりするからそんな見ないのか、俺の背中。
見るってなったら抱き付いたりして至近距離だしな。
...後ろから...抱きつい...。
『なんだ、後ろからがお好みか...?
物好きな奴だ』
ガンッ!
「!...おい、すごい音が鳴ったが大丈夫か?」
「あーうん...大丈夫大丈夫」
「そうか、ならあと少し待」
「れーん」
「なんだ?」
「...洗いもん後にして...ちょっといちゃつきてぇ」
「...珍しく欲しがるな」
「うるせ、お前のせいだよ」
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