俺というものがありながら
「...はぁぁぁぁ」
蓮が部屋から出ていった後、ホロホロは気が抜けたように声を漏らしてその場に座り込む。
なんだよあいつ...いきなりキレたりいつも通りになったり、調子狂うわ。
さっきまでの蓮の姿が無意識に脳内に思い浮かんでくる。
"俺の事が嫌いになったとかそういうことではないんだな?"
「...」
...それってつまり、俺に嫌われたのかどうか心配になってたって事だよな。
いや、俺があからさまにあいつのこと避けちまったのが原因だけどよ。
あの蓮が?俺が嫌いになったのか気にしてんの?
「...うっわぁ...うん...うん...」
自分の顔に熱が集まるのがわかり、頬を抑える。
あいつ、どんだけ俺の事好きなのよ。
「...今度から普通に...話すか...」
できっかわかんねぇけど。
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