チョコor俺?
「...なるほど、そういうことか」
一通りの話を聞いて蓮は腕を組みながら小さく息を吐く。
「毎年俺からバレンタインをもらっているのが申し訳ないから今年はホロホロが渡そうとした、そういう事でいいんだな?」
「そうです...って、なんで俺正座しなきゃいけないんですかねぇ...」
「貴様の場合、余計なことを考えていそうだったのでな
前もって仕置きとしてさせておいた...が、不要だったようだ」
「俺正座させられ損じゃん!」
「別に俺はお前が共に居てくれるならバレンタインなどどうでもいい」
「う...ッ...な、ならなんでお前は俺にくれんだよ」
「...ふむ、そうだな」
蓮はチラリとホロホロへと視線を向け、視線を合わせるように目の前へと座る。
「俺があげたものを喜んで食べる貴様の顔が見たいから」
「ん...なもんお前が作った飯食べてるときも一緒じゃ」
「と、いうのは建前で」
「は...?」
ホロホロの言葉を遮り、蓮はニヤリと口角を上げて妖しげな笑みを浮かべた。
その表情にホロホロはビクッと肩を跳ねさせる。
「俺が作ったものを貴様が食べ、それが貴様の血肉となる
と、いうことは俺が貴様の体を作っていると言っても過言ではない」
指をスッとホロホロの首筋へと触れさせ、その指をゆっくりと胸へと滑らせた。
「愛するべき者が自分の手で生きている、と考えるとこれほど嬉しいことはない」
「...お前...」
「それは流石の俺でも引くんだけど?!怖いわ!!」
→おまけ