僕の知らない世界の君
「えぇ、レヴィは…あら?マーモンちゃん…小さくなってなぁい?」
部屋にいてもどうせやることも無いし意味がない。
そう思った3人が談話室へと向かうと、ルッスーリアが何処かに電話している最中であり、マーモンの姿を見つけると通話終了ボタンを押してマーモンの元へと駆け寄ってきた。
「やぁ、ルッスーリア
君はあまり変わりないようで何よりだよ」
「幻術…ってわけでもなさそうねぇ…
もしかして、背縮んだ?」
「そんなわけないだろう?
10年バズーカで未来に来てしまった10年前のマーモンさ」
「10年バズーカ…あぁ、雷の守護者の牛の子が持ってた…」
「あとの詳細はもう説明し疲れたからパスで…」
ヒョイッ。
「ムムッ」
そう言いながらソファーに座ろうとすると、ベルが背後からマーモンの脇を抱え上げ、先にソファーに腰掛けると自分の太ももの上へとマーモンをのせた。
「ちょっとベル」
「うししッ、なっつかし」
突然のベルの行動に驚きながら声を掛けるも、何処か懐かしさを覚えてしまう。
ベルも同じ気持ちなのか、マーモンの首筋に顔を埋めて嬉しそうな笑みを浮かべた。
「赤ん坊の頃はよくこうしてたよな」
「君がなにをするにも僕を抱っこしていたからね
僕としても、君が運んでくれてたから楽させてもらってたけど
でも、僕はもう大人なんだからそういうのは控えてくれる?」
「マーモン先輩見てると、大人ってなんだっけーって思いますー」
「失礼だな、君は
…そういえば、君達に聞きたいことがあるんだけど」
「聞きたいことですかー?」
マーモンの言葉に3人はきょとんとしながらマーモンに視線を送る。
「スクアーロの事なんだけど…」
「彼、昔に比べてキレやすくなってないかい?」
「「「あー…」」」
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